東京外為:円弱含みか、中国景気刺激策への期待でリスク選好も

東京外国為替市場では円が弱含み に推移しそうだ。中国政府の景気刺激策に対する期待感から世界的に 株価がほぼ全面高となっており、投資家のリスク許容度回復が連想さ れて低金利の円から外貨に資金が向きやすくなる可能性がある。

ドル・円相場は前日の海外市場で一時1ドル=99円49銭と、昨年 11月5日以来、約4カ月ぶりの水準までドル高・円安が進行。この日 の東京市場では、99円台前半で推移している。

また、円は対ユーロでも売り進まれ、海外市場で一時1ユーロ= 125円65銭と、2月26日以来の安値を付け、東京市場も引き続き125 円前半で円が弱含みに推移している。

中国政策期待で株価反発

世界同時不況が深刻化するなか、中国での需要拡大が期待され、 前日は日本株をはじめとして、世界的に株価がほぼ全面高。ダウ工業 株30種平均も一時は前日比の上げ幅が200ドルを超える場面もみら れ、プラスを維持して取引を終えている。

外為市場では、投資家のリスク許容度が増すとの期待感から低金 利の調達コストされている円とドルから、金利差のあるユーロなどに 資金がシフトする動きが先行。ユーロ・ドル相場はこの日の東京時間 早朝の取引で一時1ユーロ=1.2664ドルと、2営業日ぶりの水準まで ユーロ高・ドル安が進んでいる。

中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)がこの日に開幕 するが、政府は消費てこ入れや輸出の拡大、株式市場での取引増加を 目指し、税制の変更を計画している。

米雇用指標が悪化

一方で、給与明細書作成代行会社のオートマティック・データ・プ ロセッシング(ADP)エンプロイヤー・サービシズが4日に発表した 給与名簿に基づく集計調査によると、2月の米民間部門の雇用者数は前 月比69万7000人減少した。

ブルームバーグがまとめた市場予想の63万人減を上回る雇用減少と なったことで、6日に政府発表の雇用統計を控えて、雇用情勢の悪化懸 念が強まる格好となり、リスク回避に伴うドルへの資金回帰観測はくす ぶりそうだ。

また、この日は欧州中央銀行(ECB)が金融政策決定会合を開く が、同時に発表されるユーロ圏の景気見通しの内容次第では、利下げ継 続観測が生じる可能性があり、ユーロ高・ドル安の進行が限定される面 も残る。

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