日本株続伸へ、輸出や機械、鉄鋼買い-中国景気期待で米株下げ止まる

東京株式相場は続伸する見通し。中 国の景気対策期待から米国株式相場が下げ止まったほか、為替相場が一 段の円安となっており、トヨタ自動車やキヤノンなど輸出関連株中心に 戻りを試しそう。中国ではきょうから全国人民代表大会(全人代)が開 催されるため、景気対策による需要発生期待から、コマツや新日本製鉄 など機械や鉄鋼株への買いも続きそうだ。

いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、「前日の米株式相場は売 られ過ぎの反動が出た。中国の景気対策期待もあり、きょうの日本株は 強含むだろう」と予想。ただ、米ダウ工業株30種平均は一時250ドル 高まで上げたが、それを維持できず、「米国の金融不安はまだ払しょく されていない」と指摘している。

シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物3月物の4日清算値は 7385円で、大阪証券取引所の終値(7270円)比で115円高だった。 取引開始直後はCMEの水準にさや寄せする格好で、日経平均は上昇し て始まる可能性が高い。

中国期待で米国では資源株に買い

4日の米株式相場は朝方から堅調だった。中国の景気対策期待から、 アルミ生産のアルコアや、資源大手フリーポート・マクモラン・カッパ ー・アンド・ゴールドなど資源関連株が急伸。また、米議会が住宅市場 支援策で合意に達するとの観測も相場を支えた。前日はS&P500種株 価指数が1996年10月以来、初めて700ポイントを割り込んで終了す るなど、下値模索の展開が続いていただけに、下げ止まった相場に安心 感が広がった。

主要株価指数は軒並み上昇し、S&P500は前日比16.54ポイン ト(2.4%)高の712.87。ダウ平均は同149.82ドル(2.2%)高の

6875.84ドル。ナスダック総合株価指数は同32.73ポイント (2.5%)高の1353.74となった。

アメリカ大和証券のシュナイダー恵子バイスプレジデントは、「米 株式市場は昨日まで悲観ムード一色だったため、改善する余地は大きい。 戻りを試す動きが続くだろう」と予想する。

金融危機の逃避先としての円需要が後退し、早朝の東京為替市場で は、ドル・円相場が1ドル=99円4-21銭付近で推移。前日の東京株 式市場の取引終了時点(同98円39銭)から一段の円安水準となって いる。1月下旬に付けたことしの最高値は同87円13銭だった。

米株式相場が下げ止まった上、為替相場が円安基調にあり、この日 の東京市場では輸出関連株中心に戻りを試しそうだ。また、中国の景気 対策期待も継続しそう。中国ではきょうから全人代が開催される。いち よし投資顧問の秋野氏によると、「4兆元と言われていた景気刺激策が どれくらい上積みされるか。8から10兆元に拡大するとの観測も出て おり、その場合は外需頼みの日本株にとって影響は大きい」という。

日産自は上昇公算、サガミチェは軟調に

個別では、来上半期(09年4-9月期)の世界生産台数が今下半 期比10%程度増える見通しとなった日産自動車や、遊休不動産の売却 により09年3月期決算で特別利益を計上する見通しとなった日立造船 が上昇しそうだ。また、5日付の日本経済新聞朝刊で太陽光発電に参入 すると報じられた三菱商事も買われる可能性がある。

半面、外食離れなどで10年1月期の連結売上高が前期比6.2%減 の見通しとなったサガミチェーンのほか、2月の国内既存店売上高が前 年同月比12.5%減となったリンク・セオリー・ホールディングス、2 月の直営既存店売上高が前年同月比4.2%減となった幸楽苑は軟調公算。

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