中国の輸出業者:政府に元安を訴え-海外売り上げ急減で死活問題に

【記者:Judy Chen】

3月5日(ブルームバーグ):中国の輸出業者は、海外売り上げ が過去10年余りで最大の落ち込みとなったことから同国政府に対し 人民元相場を引き下げるよう求めている。一方、中国人民銀行は元相 場の安定を目指しており、両者の見解の間には隔たりがある。

上海で今週開かれた「イースト・チャイナ・トレード・フェア」 に参加した江蘇省宜興の企業のセールスマネジャー、ワン・ハンミン 氏は、「生きるか死ぬかのぎりぎりのところに追い込まれたわれわれ にとって、元が対ドルで2-3%下がれば助かる」と語った。アジア 市場向けに作業服などを製造する同氏の会社は、既に2つの作業場を 閉鎖し、残る2工場も週4日の稼働を余儀なくされているという。

中国税関当局が2月発表した1月の貿易統計によれば、中国の輸 出は前年同月比17.5%減と、ほぼ13年で最大の落ち込みとなった。 また2008年10-12月(第4四半期)の実質国内総生産(GDP) は前年同期比6.8%増と、7年ぶりの低い伸びにとどまった。

中国の政策当局者は、ドル・ペッグ(連動)制を廃止した2005 年以降、元が対ドルで21%上昇するのを容認した後、輸出業者支援 のため8カ月前から現在の水準に維持している。

ガイトナー米財務長官は、就任前の1月22日に中国が人民元相 場を操作していると非難。その4日後に国際通貨基金(IMF)は、 人民元は依然として「過小評価されている」と指摘した。

中国人民銀は人民元の操作を否定し、2月の報告書で元を「合理 的かつ均衡の取れた水準で基本的に安定させる」と確約。また陳徳銘 商務相は先月、中国は元安誘導を行わないと改めて言明した。

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