アトランタ連銀総裁:商用不動産の問題で米銀の見通し悪化も(2)

アトランタ連銀のロックハート総 裁は4日、マイアミで講演し、不動産価格の下落など商用不動産の問題 が、米国の銀行の見通しをさらに悪化させる恐れがあると警告した。

同総裁は「商用不動産市場の下落が、すでに問題を抱えている金融 機関と市場に一段と圧力を掛ける恐れがある。金融セクターの問題解決 が景気回避の核となる」と述べた。

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長も3日の議会証言 で「商用不動産市場の危機が浮上しつつある」として、警告していた。

ロックハート総裁は「商用不動産は小売りやオフィス、ホテル、工 業用などに分類されるが、すべてが問題を抱えている」と指摘。 「2008年下期に商業用不動産担保証券(CMBS)市場が事実上、凍 結した」ことを理由に挙げ、商用不動産ローンの借り換えが困難になっ ていると述べた。

さらに、商用不動産の問題が今年下期には緩やかに景気が回復する という総裁の見通しにとってリスクになっているとの見方を示した。

最近の指標を失望

ロックハート総裁は2008年10-12月(第4四半期)が6.2% のマイナス成長になったことを指摘しながら、「米経済を全般的に見る と、最近の指標には失望している」と発言。「失業保険申請件数は高水 準にとどまり、一般的な状況よりも悪い。個人消費は自動車など耐久財 を中心に昨秋から急速に落ち込み、企業は設備投資を手控えている」と 語った。

市場の状況については、FRBが緊急融資を実施した分野では「回 復の兆し」がうかがえるとしながらも、「依然として緊張状態にある」 と話した。

同総裁は「フェデラルファンド(FF)金利がゼロ近辺にあっても、 米国の成長と繁栄に向けた多大な潜在能力をできるだけ早期に回復する ため、米金融当局は行動する能力があることを保証する」と語った。

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