日銀の社債買い取り、初回から大幅札割れ-優良銘柄は投資家需要

日本銀行が4日、企業金融支援を目 的に初めて実施した社債の買い取りでは、応札額が通知額を大幅に下回 る札割れになった。買い入れ対象銘柄に求める格付けがA格相当以上と 基準が厳しく、優良銘柄は投資家の需要が強いため、応札が集まらなか ったもようだ。

午後4時30分に発表された社債買い取り1500億円の入札結果によ ると、応札額は449億円にとどまり、応札の全額が落札された。日銀が 設定した買い入れ下限利回りに対する全取り落札利回り格差はゼロ%、 平均落札利回り格差は0.760%だった。

大手投信投資顧問のファンドマネジャーによると、残存期間が1年 以内のA格相当以上の銘柄は投資家の人気が高く、高格付けでも売却し たい銘柄は極めて限られると指摘。日銀が社債を買い取る姿勢は評価す るが、実効性は乏しいのではないかとみていた。

日銀は社債を買い取る際の下限利回りを、残存期間が6カ月以内の 銘柄で0.5%、6カ月超の銘柄で0.7%に設定している。残存期間が短 いうえ、対象となるA格相当以上の発行体企業が破たんするリスクは極 めて低く、金融機関の投資対象として需要が強い。

日銀は発行体1社あたりの買い入れ上限額を500億円に設定し、最 大1兆円まで買い取る方針を示しているが、今後も応札が集まらない可 能性があるという。第2回の買い入れは4月6日、第3回は5月11日 に予定されており、実施期限は9月30日となっている。

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