鉄スクラップ価格:続落し6週ぶり安値-中国需要が一服で

日本鉄源協会(東京都中央区)が4日公表し た国内主要3地域における3月第1週の鉄スクラップ平均価格 (東京、名古 屋、大阪:標準品H2)は、1トン当たり1万7810 円と前週比で1145円 (6.0%)下落し6週ぶりの安値を付けた。電炉最大手の東京製鉄が、相次いで スクラップの購買価格を引き下げるなか、需要をけん引してきた中国の買い意 欲も減少しており、価格下落に拍車がかかりつつある。

鉄スクラップ価格は昨年11月に1万円を割り込み、その後、中国向けな どの輸出需要が主導しゆるやかに上昇した。しかし、今年2月第1週は2万円 近くの水準を付けた後はじりじりと下げ始めた。相場の先安感から東京製鉄も 2月24、26日、3月4日と立て続けに購買価格を引き下げている。

大手鉄スクラップ商社の丸紅テツゲンによると「中国向けは旧正月前後の 勢いがなくなった。引き合いはあるが、相場が下落基調に入ったため、一段と 安くなるのを待って様子見の状態」(製鋼原料部・馬場一男部長)という。

都内の大手スクラップ商社、アラエ商会によると「国内の電炉・高炉とも に大幅減産で購入意欲はゼロに近い。現代製鉄など韓国勢も通貨ウォン安で買 えない状態。中国からの引き合いは1万6000円など大幅に安いものが多い」 (佐野慎治・取締役)という。

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