ドルは100円超え前に調整も、「ダブルトップ」形成か-みずほコーポ

みずほコーポレート銀行市場営業部 の田中宏幸マーケットアナリストは、ドル・円相場がチャート分析の 観点から心理的にも重要な節目である1ドル=100円を試す前に「ダブ ルトップ(二番天井)」を形成し、95円程度までドル高の調整が入る可 能性が高いとみている。

田中氏は、「ドル高・円安トレンドはほとんど一服せずにここまで きている。市場はドル・円がこのステージで100円を付けるかどうか に注目しているが、98円台には昨年8月の高値と今年1月の安値の『半 値』があり、チャート的にはここでドル高が一服するほうが自然」と 語る。

その上で、「ドル・円はいったんドル・ブル(強気)になったセン チメントを調整し、『あく抜け』した方が100円を試しやすくなる」と 指摘。「今後1カ月程度は95円から98円でもみ合う方が普通で、100 円トライはむしろ4月以降になる」とみている。

100円手前でダブルトップ形成

ドル・円は昨年12月と今年1月に87円台前半で安値を付けた後、 2月下旬には1月6日に付けた戻り高値の94円63銭(ブルームバー グ・データ参照、以下同じ)を突破。下落相場の反転を示す「ダブル ボトム(二番底)」を完成し、同26日には約3カ月半ぶりのドル高・ 円安水準となる98円71銭を付けた。

もっとも、98円89銭の「半値」を目前に、その後はドルが伸び悩 む展開が続いており、この日の東京市場でもユーロ・ドルが3カ月半 ぶりドル高値を付けるなか、ドル・円は98円台半ばで上値を抑えられ る格好となっている。

田中氏は、ドル・円が直近高値を更新しても、半値の水準ではい ったんドルの買い持ち高を手じまう動きが見込まれるため、「ダブルト ップが意識され、ドルは落ちる可能性が高い」と語る。

その上で、ドルが高値を付けた後の安値(2月27日の96円86銭) を下抜ければ、「100円を狙っていた短期筋のストップ(損失を限定す るためのドル売り)も入る」ため、一目均衡表の「転換線」が控える 95円台まで調整が進む可能性があると指摘。一方、現在93円66銭に 位置する「基準線」が時間の経過と共に水準を切り上げるため、95円 から93円はしっかりとしたサポートになるとみている。

「基準線」とは過去26日間の高値と安値の平均値で相場の中期的 な均衡点を表す。一方、「転換線」は同9日間の高値と安値の平均値で、 4日時点では95円62銭となっている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE