英中銀の資産買い取り措置、資金必要な企業を支援せず-アナリスト

銀行の貸し出し促進を目指したイング ランド銀行(BOE、中央銀行)の総額500億ポンドの資産買い取り計 画は、債券市場を利用できない借り手への支援にはならず、対象を誤っ ているとアナリストらは批判している。

ガートモア・インベストメントで資産運用に携わるサイモン・サー ティーズ氏(ロンドン在勤)は「金融業以外の投資適格水準の社債を流 通市場で購入することは、流動性を実際に必要としている企業ではなく、 投資ファンドや銀行のトレーディング部門を手助けすることになる」と 指摘。「イングランド銀が目指していることが何なのか正直なところ分か らない」と述べた。

イングランド銀のキング総裁は2月、政策金利を過去最低水準に引 き下げても、資金を最も必要とする企業が債券資本市場を利用できる状 況にならなかったことを踏まえ、「できるだけ早期に」最大500億ポンド の資産買い取りを実施すると表明した。高格付け以外の企業向けの信用 市場が凍結した2007年7月にオランダの電力会社インタージェンが社 債を発行したのを最後に、格付けが投機的水準のポンド建て起債は途絶 えている。

債券買い取り制度は、イングランド銀が先月開始したコマーシャル ペーパー(CP)の買い取りに続くもので、量的緩和に向けた次の段階 だ。

イングランド銀は投機的水準の企業の社債購入に重点を置くべきだ と、アナリストらは指摘する。投資適格級の発行体は投資家に債券を直 接売却できるためだ。シュローダー・インベスト・マネジメントのグロ ーバル信用アナリスト、ルーセット・イバノルト氏(ロンドン在勤)は 「誰もが熱心に購入しようとする債券と全く同じものをイングランド銀 が買い取っても、流動性は市場に戻らないだろう」と分析している。

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