【今日のチャート】原油安による支出削減効果、米景気対策をしのぐ?

コンサルタント会社のロングビュ ー・エコノミクス(ロンドン)は、原油相場が5年ぶりの低水準となっ ているため、購買力が少なくとも1980年以降で最も高まるとみている。

ロングビューのクリス・ワトリング最高経営責任者(CEO)は 2日付リポートで、2009年の石油向け支出が世界の国内総生産(GD P)に占める割合は約2%と、前年の4.9%から低下すると予想してい る。今日のチャートは、石油向け支出の対GDP比率のこれまでの推移 と、ロングビューの見通しを示す。09年の原油相場の平均を1バレル 当たり41.90ドルと仮定すると、石油向けの支出は昨年に比べ1兆 7200億ドル(約170兆円)少なくて済む見通しだ。

ワトリングCEOは「この額は、中国と欧米諸国が打ち出してい る09年の財政出動のほぼ3倍の規模に相当する」と指摘。「原油相場 の下落による支出の削減分はそのまま消費者や企業の収入になる。財政 刺激策の一部ではないため官僚制度によって妨げられることもない。刺 激策の実施は遅れる可能性が高い」との見方を示す。

オバマ米大統領は先月、7872億ドル規模の景気刺激策を発表して いる。

ワトリングCEOはインタビューで、原油相場が今年後半に「若 干堅調となる」とした上で、25%上昇したとしても、石油向け支出の 減少規模が大幅に縮小することはないとの見通しを示した。

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