日本株:金融や輸出中心に下落続く、FRB議長の発言失望-金融不安

午前の東京株式相場は、三菱UFJ フィナンシャル・グループなど金融株やトヨタ自動車など輸出関連株の 主導で下落している。米国の根強い金融システム不安、下げ止まらない 米国株への懸念が背景。東証1部の業種別33指数は27業種が下落し、 上昇は6業種にとどまる。

明和証券の矢野正義シニアマーケットアナリストによると、「前日 のバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言内容は、期待 外れだった。米当局は資金面で思い切った米金融対策を出せず、市場は 疑心暗鬼の状態が続いている」という。

午前10時30分現在の日経平均株価は前日比97円78銭 (1.4%)安の7131円94銭。TOPIXは同10.79ポイント (1.5%)安の716.01。東証1部の騰落銘柄状況は、値下がり926、 値上がり584。

米国株不安、国内政治不信も

午前の日経平均は売り優勢で始まり、一時は125円安の7104円ま で下落、前日付けたことしの安値(7088円)に迫る場面もあった。政 府による株価対策への期待はあるものの、米金融システム不安の長期化、 国内の政治不信など悪材料が山積みで、積極的に上値を追いにくい状況。

3日の米株式相場は、S&P500種株価指数が1996年10月以来、 約12年ぶりの700ポイント割れ。2日も大幅下落し、ダウ工業株30 種平均が約12年ぶりの7000ドル割れを記録した翌日だっただけに 「自律反発狙いから上昇する場面もあったが、金融システム不安が根強 く、結局下げてしまった」(日興コーディアル証券の西広市エクイティ 部部長)。下げ止まらない米株式相場に対する警戒感が強まっている。

世界の投資家が行く末を見守るのが、米金融機関の救済方法。しか し、米国ではその方法に関して、具体策がまとまらない。バーナンキ米 連邦準備制度理事会(FRB)議長は3日、上院予算委員会で、金融シ ステム支援に向けた資金を、現在の7000億ドルから拡大する必要に迫 られる可能性があると発言。財政赤字の急拡大というコストを支払って でも、積極的な対策を取るよう議会に求めた。

市場では、「金融機関の不良資産の買い取りなど、政府が具体策を 出せるかに関心が集まっている」(三菱UFJ証券ニューヨークの大宮 弘幸ディレクター)という。

国内の政治不信も高まっている。民主党の小沢一郎代表は4日、党 本部で緊急記者会見を行い、公設秘書が準大手ゼネコン西松建設から違 法献金を受け取った疑いで逮捕されたことについて釈明するとともに、 現時点では代表を辞任する考えのないことを明らかにした。西松建株は 急落している。

ABCマトやJR東日本安い、Fリテイリは上昇

個別では、2月の既存店売上高が不振だったエービーシー・マート が3日続落。2月の鉄道収入が8.6%減と落ち込んだJR東日本も安い。

半面、春物商品の販売が好調で、2月の国内ユニクロ既存店売上高 が前年同月比4.2%増となったファーストリテイリングは続伸。2月の 既存店売上高は不振だったが、発行済株式数の5.2%を上限とする自社 株買いを発表したバルスも急騰。

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