小林薬株が大幅続伸、手堅い経営手腕を評価-日興シ証は格上げ

芳香消臭剤などに強みがある小林製 薬の株価が前日比4.2%高の3440円まで買われ、大幅続伸。医薬品業 界でも業績が落ち込む企業が増えるなか、今期(2009年3月期)の連 結純利益は増益を確保する見込み。景況感悪化への対応など迅速な経営 手腕を評価し、日興シティグループ証券が投資判断を引き上げたことも 買いを誘った。

09年3月期の連結純利益は前期比3.5%増の88億円となる見込み。 家庭用品卸事業の譲渡などで売上高は減少するものの、既存品の拡販や コストダウンから利益を確保する。先月に発表された08年4-12月期 の連結純利益は前年同期比11%増の87億8200万円だった。

日興シティグループ証券の山口大輔アナリストは4日付リポートで、 同社は09年3月期の「期初から景況感の悪化を見通し、早々に新製品 重視から既存品強化へと経営の舵を切った」と指摘。その結果、メーカ ー事業の増収、廃棄損の半減、マーケティング費用の効率化などが実現 される見通しという。

そのうえで、セクター内で業績が落ち込む企業が多いなかで、同社 は新製品の貢献や費用コントロールにより、来期純利益も手堅い増益が 見込まれると強調。高質な経営能力、足元の堅調な業況、来期以降の増 益見通し、低水準のバリュエーションから、投資判断を「中立」から 「買い」へ引き上げたとしている。目標株価は4200円。

株式相場低迷や為替変動、買収費用発生などから、医薬品業界でも 武田薬品工業や第一三共をはじめとして、業績悪化傾向が強まっている。

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