民主:小沢代表が辞任を否定、検察批判-公設秘書逮捕で緊急会見(4)

民主党の小沢一郎代表は4日午前、党本 部で緊急記者会見を行い、東京地検特捜部が自身の公設秘書を政治資 金規正法違反(虚偽記入など)の疑いで逮捕したことについて「不公正な 国家権力、検察権力の行使」と強く批判するとともに、現時点では代表を 辞任する考えのないことを明らかにした。

小沢氏は会見で代表辞任や議員辞職の可能性について聞かれ、「わ たし自身として何らやましいこともないし、わたしの秘書の行った行為は政 治資金規正法にのっとって適法にきちんと処理し届け出た。公にされてい ることであるのでわたしとしてはそれによってどうこうということを考えていな い」と否定。その上で、「今、おわびするという理由は見当たらない」とも語 った。

小沢氏が代表辞任を否定したことで、民主党は当面、現体制で国会を 乗り切り、秋までに行われる次の総選挙への準備を進めることになる。小 沢氏を次期首相候補として政権交代を狙う同党が受けた打撃は大きく、信 頼回復が急務となる。

また、小沢氏は逮捕された秘書を「起訴などということはないと信じてお り、起訴に値するような法律違反はやっていないと認識している」と擁護し ており、今後の捜査の進展によっては小沢氏の進退問題が再燃する可能 性もある。

政治アナリストの伊藤惇夫氏は「これから検察側がどういう新たな材料 を持ち出してくるかだ。何か政治的背景があるのかという疑念に捜査当局 がどう答えていくかが焦点になる」と指摘。政治評論家の浅川博忠氏も「こ こ4-5日のうちに民主党内の流れがどうなるのか注目される。マイナスイメ ージが増幅してくれば、党内で『小沢降ろし』が出てくる」との見方を示す。

西松建設への便宜供与を否定

小沢氏は今回の捜査について「旧来からのやり方を超えた異常な手 法。衆院の総選挙が取りざたされているこの時期に、このような異例の捜 査が行われ、非常に政治的にも法律的にも不公正な国家権力、検察権力 の行使だという感じを持っている」と述べた。

西松建設に対する便宜供与があったかどうかについては「わたしやわ たしの秘書が相手方に対して便宜を供与した、とか利益を与える行為を伴 っていたということがあるとするならば、甘んじて捜査を受けるが、まったく そういう事実はない」と言い切った。

小沢氏は前原誠司氏の辞任を受け、2006年4月に代表に就任。翌07 年7月の参院選では「国民生活が第一」を訴え、60議席を獲得して同党を 大勝に導いた。最近の報道各社の世論調査では「首相にふさわしい人」で 麻生太郎首相を抑えてトップに立っていた。

--共同取材:坂巻幸子、関口陶子Editor : Hitoshi Sugimoto, Takeshi Awaji

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