伊藤園株が続落、緑茶堅調も販促・材料費負担で大幅減益-タスポ余波

緑茶飲料最大手の伊藤園の株価が 一時、前日比2.1%安の1193円と続落。主力製品である緑茶の堅調で 売上高は伸びているものの、販売促進費や原材料費などの増加で第3四 半期累計(2008年5月-09年1月)決算は大幅な減益となった。個人 消費の低迷で業界内の競争も厳しくなる中、こうした負担が引き続き利 益を圧迫すると警戒されている。52週安値は2月24日の1174円。

伊藤園が3日に発表した第3四半期決算によると、野菜飲料が不振 となったものの、緑茶やミネラルウォーターなどが好調で、売上高は同

2.4%増の2554億円とプラスを確保した。ただ、本業のもうけを示す 連結営業利益は前年同期比47%減の83億円。

たばこ自動販売機の成人識別ICカード「taspo(タスポ)」 導入により、隣接する伊藤園の自動販売機の利用客が減少。一方、スー パーやコンビニの集客力は強いと判断し、「棚に商品を置いてもらうた め、販売促進費をかけた」(同社財務経理本部の水野俊作副本部長)。 また、容器のペットボトルや野菜、コーヒーなどの原材料が上昇してい たことも影響している。

同時に発表された2月の月次売上高(単独・速報値)は、前年同月 比2.5%減。水野氏は、前年は「うるう年で営業日が1日多かった上、 ことしは新製品の投入がなかった」と説明する。

十字屋証券投資情報室長の岡本征良氏は、「中間期(08年5-10 月)決算時点で、野菜飲料の低迷や販売促進費の増加などの問題は指摘 されていた。その後の3カ月で改善されておらず、投資家の失望につな がった」と指摘。野菜やコーヒーなどの原材料の価格は、直近で下落傾 向にあるが、「すでに原材料を仕入れており、この恩恵は今期中に享受 できない」(同氏)との認識を示している。

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