日本株は続落、金融や輸出関連中心売り-金融不安背景の米国株安嫌気

朝方の東京株式相場は続落している。 根強い金融システム不安を背景に下げ止まらない米国株式相場の動きを 嫌気し、三菱UFJフィナンシャル・グループやT&Dホールディング スなど金融株、トヨタ自動車など輸出関連株が全体の下げを主導してい る。東証1部の業種別33指数は、鉄鋼や鉱業を除く31業種が安い。

リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長は、「前日の米国株は 大幅安の後だったが、地合いが固まらない動きだった。まだ弱気が続い ている」と見る。ただ、日経平均が7000円台を割り込めば、大手銀行 の業績はかなり厳しくなるため、「市場では株価対策期待が出ており、 当面は7000円台でもみ合うだろう」と、同氏は話している。

午前9時25分現在の日経平均株価は前日比112円78銭 (1.6%)安の7116円94銭。TOPIXは同10.28ポイント (1.4%)安の716.52。東証1部の騰落銘柄状況は、値下がり1003、 値上がり435。

3日の米株式相場は金融不安の根強さが上値を抑え、S&P500種 株価指数は1996年10月以来、初めて700ポイントを割り込んで取引 を終えた。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は同日の上 院予算委員会で、金融システム支援に向けた資金を、現在認められてい る7000億ドルから拡大する必要に迫られる可能性がある、と発言。財 政赤字の急拡大というコストを支払ってでも、積極的な対策を取るよう 議会に求めた。

米金融政策の先行きが依然不透明なため、米市場では証券大手のゴ ールドマン・サックス・グループや保険大手メットライフなどの金融株 が売られた。三菱UFJ証券ニューヨークの大宮弘幸ディレクターによ ると、「金融機関の不良資産の買い取りなど、政府が具体策を出せるか に関心が集まっている」という。米金融システム不安の長期化を警戒す る格好で、朝方の東京市場でも金融や輸出関連株を中心に売りが先行。 TOPIXの下落寄与度上位には輸送用機器、電気機器、銀行が並ぶ。 東証業種別33指数の値下がり率1位は保険だ。

ABCマトは下落、Fリテイリは上昇

個別では、2月の既存店売上高が不振だったエービーシー・マート が3日続落。08年5月-09年1月期の連結純利益が前年同期比56% 減となった伊藤園も安い。

半面、春物商品の販売が好調で、2月の国内ユニクロ既存店売上高 が前年同月比4.2%増となったファーストリテイリングは続伸。2月の 既存店売上高は不振だったが、発行済株式数の5.2%を上限とする自社 株買いを発表したバルスは買い気配となっている。

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