債券相場は小幅安、米債反落受け売り先行-国内株価続落が下支え

債券相場は小幅安(利回りは上 昇)。前日の米国債相場が需給懸念を背景に反落したことを受けて、や や売りが先行している。もっとも、株式市場で日経平均株価が続落して 始まったことが相場の下支え要因となっている。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比6銭安の139円14銭 で取引を開始し、直後に139円10銭まで下げた。その後はやや値を戻 し、前日の終値付近で推移している。3月物の午前9時18分時点で売 買高は2958億円程度。

ドイツ証券チーフ金利ストラテジストの山下周氏は、前日の米国市 場は株安が止まらない一方で、米債相場は反落し、金利低下が進まない と指摘。「国内でも、株価の下値が見えない状況ながらも、長期金利の 反応は鈍い。景況感は悪化し続けているが、投資家のリスク許容度が低 下し、株安への政府・日銀の対応策に警戒感がくすぶる」と説明した。

現物債市場で、前日に入札された新発10年物の299回債利回り は、午前9時20分現在で取引がまだ成立してない。日中ベースでは、 前日終値1.30%付近で推移するとみられている。

日経平均株価は続落。前日比83円1銭安の7146円71銭で取引を 開始した。

3日の米国債相場は反落。バーナンキ米連邦準備制度理事会(F RB)議長が議会証言で、金融システムはまだ安定していないとの見方 を示したため、銀行支援の財源となる国債の発行が増加するとの思惑が 強まった。一方、米株式相場は5日続落。ダウ工業株30種平均は

32.27ドル下落し、6726.02ドルで終了した。

あす30年債入札、29回債のリオープン

財務省はあす5日、30年利付国債価格競争入札を実施する。前回 入札の表面利率(クーポン)2.4%の29回債と銘柄統合されるリオー プン。発行予定額は5000億円程度。

市場では、「期末に向けては、生保のALM(資産・負債の総合管 理)需要もまだ引き続き見込まれる中、絶対水準利回り(単利)で2% に達してくれば、金利上昇圧力は抑制される公算が大きい」(バークレ イズ・キャピタル証券チーフストラテジストの森田長太郎氏)との声が 聞かれた。

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