中国政府:銅備蓄へLME在庫の約25%を購入か-ヘッジファンド

商品ヘッジファンドのイブリオ・キ ャピタル・マネジメントは、中国政府による銅備蓄に伴い、ロンドン 金属取引所(LME)の指定倉庫の銅在庫の約25%が引き出される可 能性があるとの見方を示した。

イブリオのマネジングディレクター、ラーズ・シュテッフェンセ ン氏は2日のインタビューで、LMEの指定倉庫の銅在庫のうち約10 万-15万トンが向こう3カ月間に中国に供給される可能性が高いと の見通しを示した。LMEの銅在庫のうち、倉荷証券(商品が倉庫に 保管されていることを証明する書類)の解約分は過去1週間に3倍に 増加し、3日は5万5025トンとなった。この量は総在庫量の約11% に相当する。倉荷証券が解約されると、銅の現物が倉庫から引き出さ れる。

シュテッフェンセン氏は「中国は金を購入することはないだろう。 向こう数年間の建設プロジェクトに備え、銅などの工業用金属を購入 するとみられる」と予想。「銅は欧米ではなく中国に供給されるだろう」 との見方を示した。同氏のファンドは昨年7月の運用開始以降、今年 1月にかけて25%のリターン(投資収益率)を上げている。

中国が米国を抜き世界最大の銅消費国となるなか、銅相場は2007 年までの6年間、連続で上昇した。日本や欧米が同時リセッション(景 気後退)に陥ったことから、銅相場は08年に年間ベースで54%下落 した。

LMEの指定倉庫の銅在庫は年初来で56%増加し、2月25日に 54万8400トンと、5年ぶりの高水準に達した。シュテッフェンセン 氏によると、銅消費で2位の米国と3位の欧州の製造業が回復してい ないため、在庫は過剰となる見込みで、中国による購入の影響は限定 的となる可能性がある。

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