東京外為:ドル強含み、ドルへの資金回帰の動き継続との見方

朝方の東京外国為替市場ではドル が強含み。ドル・円相場は1ドル=98円台前半と、前日のニューヨー ク時間午後遅くに付けた98円16銭からドルが水準を切り上げている。 景気の先行き不透明感を背景としたドルへの資金回帰が続いているよ うだ。

ドイツ証券の深谷幸司シニア為替ストラテジストは、株安が続き、 リスク回避的な環境がまったく変わっていない状況のなか、引き続きド ルの需要が強いと指摘。日本側の材料を背景に円の強気見通しも薄れる なか、「ドル・円は底堅く、近いうちに99円から上を狙う可能性があ る」とみている。

米金融システム不安が再燃

米国の保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AI G)が過去最悪の赤字を計上し、政府の追加支援が決定されるなか、米 連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は3日に上院予算委員 会で行った証言で、金融システム支援に向けた資金を拡大する必要に迫 られる可能性があると発言した。

3日の米株式市場では、同議長の証言を受けた金融システム不安を 背景にS&P500種指数先物が1996年10月以来で初めて700を割り込ん で終了。景気の先行き懸念が払しょくできない状況から、投資家がリス ク資産から資金を引き揚げ、ドルに資金が回帰する傾向が強まってい る。

ドル・円相場は前日の海外市場で一時98円59銭と、2営業日ぶり の水準までドルが上昇。ドルは対ユーロでも買い進まれ、海外市場で 一時1ユーロ=1.2522ドルと、2月18日以来の高値を付け、この日も 引き続き1.25ドル台前半で取引されている。

米指標の弱含み警戒

全米不動産業者協会(NAR)が3日に発表した1月の中古住宅販 売成約指数は前月比7.7%低下の80.4と、2001年1月のデータ集計開始 以来で最低の水準に落ち込むなど、引き続き指標の悪化も目立つ。

この日の米国時間には、給与明細書作成代行会社のオートマティッ ク・データ・プロセッシング(ADP)エンプロイヤー・サービシズが 給与名簿に基づいて集計した2月の民間部門の雇用者数を発表する。

また、供給管理協会(ISM)が2月の非製造業景気指数を発表す る予定で、指標の弱含み警戒感から、資金回帰に伴うドルの買い戻しに 圧力がかかりそうだ。

--共同取材:小宮弘子 Editor: Hidekiyo Sakihama Norihiko KOsaka 参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 三浦和美 Kazumi Miura

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