債券は小幅安か、米債反落で売り先行-1.3%台での需要下支え(2)

債券相場は小幅安(利回りは上 昇)が予想される。前日の米国市場は、バーナンキ米連邦準備制度理事 会(FRB)議長の発言を受けて国債増発観測が高まり、米債相場は反 落した。こうした地合いを引き継ぎ、売りが先行する見通し。半面、投 資家の潜在需要を背景に新発10年債利回りの1.3%台では買いが見込 まれており、相場を下支えしそうだ。

東京先物市場の中心限月3月物は、前日の通常取引の終値139円 20銭を若干下回って始まった後、日中は139円00銭―139円40銭程 度のレンジが予想されている。3日のロンドン市場で3月物は、東京終 値に比べて3銭安の139円17銭で引けた。

日興シティグループ証券の佐野一彦チーフストラテジストは、「前 日の米国市場は株式、債券ともに小幅安。手掛かり材料に欠け、株価を にらみながらもみ合う公算が大きい。利回り曲線上では多少、あすの 30年債入札に向けた準備の動きが見られるかもしれない」という。

3日の米国債相場は反落。バーナンキFRB議長が議会証言で、 金融システムはまだ安定していないとの見方を示したため、銀行支援の 財源となる国債の発行が増加するとの思惑が強まった。一方、米株式相 場は5日続落。ダウ工業株30種平均は32.27ドル下落し、6726.02ド ルで終了した。

きょうは須田美矢子・日本銀行政策委員会審議委員が出張先の京都 市で午前に講演、午後には記者会見が行われる予定。年度末の接近で株 式相場の不安定さが強まっており、日銀の金融政策における次の一手に 関心が向かっているだけに発言内容が注目される。

3日の先物相場は小幅高だった。前日の米国市場で金融不安が強 まり、安全資産の債券が買われる「質への逃避」で米債相場が上昇した 地合いを継続した。同日実施の10年債入札結果が順調だったことも買 い安心感につながった。中心限月3月物は前日比5銭高の139円20銭 で終了した。3月物の日中売買高は2兆6555億円。

新発10年債利回りは1.3%前後か

現物債市場で新発10年物の299回債利回りは、前日の終値付近の

1.3%前後で推移しそうだ。新発10年債利回りは、最近2週間で

1.2%台後半を中心とする狭いレンジで推移しており、1.3%台前半か ら半ばに上昇すれば、値ごろ感からの買いが見込まれる。

みずほインベスターズ証券マーケットアナリストの井上明彦氏は、 「新発10年債利回りは1.2%台後半、先物3月物では139円台のレン ジ相場が続いている。きょうは相場で見て、その下限レベルにあること から現物市場での押し目買いが優勢になる」という。

財務省はあす5日、30年利付国債価格競争入札を実施する。前回 入札の表面利率(クーポン)2.4%の29回債と銘柄統合されるリオー プン。発行予定額は5000億円程度。

日本相互証券によると、3日の現物債市場で10年物国債の298回 債利回りは、前日比2ベーシスポイント(bp)低い1.275%で取引を 開始。徐々に低下幅を縮め、午後2時すぎには0.5bp低い1.29%を付 けた。結局、1bp低い1.285%で引けた。

一方、10年物国債の298回債利回りは、東京時間の前日午後3時 時点で、大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、三 菱UFJ証券各社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格(BB YF)によると1.285%だった。

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