日本株続落へ、金融や輸出下げ-金融不安で米S&P500は700割れ

東京株式相場は続落する見通し。米 国の金融システム不安の先行きが見通せず、3日の米株式市場では、S &P500種株価指数が12年ぶりに700ポイントの大台を割り込んだ。 下げ止まらない米株式相場と米国の金融不安を嫌気し、三菱UFJフィ ナンシャル・グループなど金融株、トヨタ自動車など輸出関連株が下げ を主導しそうだ。また、国内の政治不信も上値を抑えそう。

日興コーディアル証券の西広市エクイティ部部長は、「マーケット を取り巻く環境は世界的に厳しい。前日の米株式市場は自律反発狙いか ら上昇する場面もあったが、金融システム不安が根強く、結局下げてし まった」と話す。

シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物3月物の3日清算値は 7065円で、大阪証券取引所の終値(7210円)比で145円安だった。 取引開始直後はCMEの終値水準にさや寄せする格好で下落して始まる 可能性が高い。

米国株は方向感欠く

3日の米株式相場は前日終値を挟んでもみ合い、金融不安の根強さ が上値を抑えた。S&P500は1996年10月以来、初めて700ポイン トを割り込んで終了。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長 は3日、上院予算委員会での質疑応答で、金融システム支援に向けた資 金を現在認められている7000億ドルから拡大する必要に迫られる可能 性がある、と発言。財政赤字の急拡大というコストを支払ってでも、積 極的な対策を取るよう議会に求めた。

米金融政策の先行きが依然として不透明なため、米市場では、証券 大手のゴールドマン・サックス・グループや保険大手メットライフなど の金融株中心に売りが先行。主要株価指数の終値は、S&P500が前日 比4.49ポイント(0.6%)安の696.33。ダウ工業株30種平均は同

32.27ドル(0.6%)安の6726.02ドル。ナスダック総合株価指数は 同1.84ポイント(0.1%)安の1321.01。

三菱UFJ証券ニューヨークの大宮弘幸ディレクターは、「金融機 関の不良資産の買い取りなど、政府が具体策を出せるかに関心が集まっ ている。S&P500が節目を割れており、底をどう確認するか注目した い」と指摘している。

長引く金融システム不安を受け、この日の東京株式市場では、輸出 関連株や金融株を中心に売りが先行するとみられる。また、国内の政治 不信も上値を抑えそう。民主党の小沢一郎代表の政治団体「陸山会」が 3日、政治資金規正法違反の疑いで家宅捜索され、公設秘書らが逮捕さ れた。日興コーデ証の西氏は、「ねじれ国会など政局の混迷は元々あり、 日本は政策対応が遅れていた。成り行きを見守りたい」という。

7&iHDは下落へ、Fリテ除く小売に厳しさ

個別では、09年2月期業績が従来予想を下振れたようだと発表し たセブン&アイ・ホールディングス、08年5月-09年1月期の連結純 利益が前年同期比56%減となった伊藤園が軟調に推移しそう。また、 2月の既存店売上高が不振だったエービーシー・マート、ユナイテッド アローズも下げそうだ。

半面、春物商品の販売が好調で、2月の国内ユニクロ既存店売上高 が前年同月比4.2%増となったファーストリテイリングは上昇する公算 が大きい。リゾート事業などが好調で、1月の売上高が前年同月比8% 増となった共立メンテナンス、2月の既存店売上高は前年同月比13% 減となったものの、発行済株式数の5.2%を上限とする自社株買いを発 表したバルスも買われそうだ。

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