米国株:S&P500は96年10月来の700割れ,FRB議長証言で

米株式相場は5日続落。バーナン キ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が金融システムはまだ安定し てないとの見解を述べたのが手掛かりだった。一方、中国で原材料需 要が拡大するとの観測で商品株は上昇した。

証券大手のゴールドマン・サックス・グループや保険大手メット ライフを中心にS&P500種株価指数の金融株が下落、1992年以来の 安値まで売り込まれた。住宅関連用品小売りのホーム・デポは続落。 午前に発表された1月の中古住宅販売成約指数で、前月比の低下幅が 予想より大幅だったことが嫌気された。

金属大手のフリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴー ルドは上昇。中国が年内の景気回復を見込んでいるとの見方を示した のがきっかけ。

ベアリング・アセット・マネジメントのヘイズ・ミラー氏は「今 の市場では政府には十分な対応策がないとの見方が強い。不安要素が あり過ぎて、どの方策も問題を解決するとは考えていない」と語る。

S&P500種株価指数は前日比0.6%安の696.33。1996年10月 以来で初めて700を割り込んで引けた。ダウ工業株30種平均は37.27 ドル(0.6%)下落し、6726.02ドルで終了。小型株で構成されるラッ セル2000指数は1.9%下げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE) の騰落比率は1対2。

バーナンキ議長の証言

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長はこの日、上院 予算委員会で証言。市場関係者の間で、政府による金融システムの救済 は不可能との懸念が広がった。

ゴールドマンは4.5%安、メットライフは17%下落した。

USグローバル・インベスターズ(テキサス州サンアントニオ) のシニアトレーダー、マイケル・ナスト氏は「まだ安定化していないと の発言内容は確かに相場を押し下げる材料だ」と語った。

ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種に採用さ れている金融機関のうちこれまで78社が四半期決算を発表、計505億 ドルの損失が計上された。

S&P500種金融株価指数は1.6%安。3日続落となった。FRB は、家計・企業向け融資の拡大を目的としたターム物資産担保証券ロー ン制度(TALF)を今月25日に開始すると発表した。1兆ドル規模 のTALFの支援対象には、車両リースや装置リースに裏付けされた証 券も含まれる。

ホーム・デポ、GE

ホーム・デポは下落。全米不動産業者協会(NAR)が発表した 1月の中古住宅販売成約指数は前月比7.7%低下と、前月の4.8%上昇 からマイナスに落ち込んだ。

ゼネラル・エレクトリック(GE)も安い。ダウ工業株30種平均 銘柄の中で最大の値下がりだった。同社金融部門で増資が必要との見方 が背景。

一方、鉱山株は上昇した。銅相場が過去3週間で最大の値上りを 記録したのが好感された。中国の総額4兆元の景気刺激策で、同国の原 材料購入が増加するとの観測が背景。商品19銘柄で構成するロイタ ー・ジェフリーズCRB指数は1.7%高。

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