バーナンキ議長:AIG救済に「憤り」、ヘッジファンド同然の運営

バーナンキ米連邦準備制度理事 会(FRB)議長は3日、上院予算委員会での質疑応答で、保険最 大手のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)はヘ ッジファンドも同然に運営されていたとして、政府が同社を救済せ ざるを得なかったことに1年半に及ぶ金融危機で起きた他のどの事 例よりも「強い憤り」を覚えると述べた。

バーナンキ議長は、「この1年半に起きた出来事で、最も強い 憤りを覚えたのはAIGを置いてほかならない」と述べ、「AIG は監督システムに空いた巨大な隙間を悪用した。該当する金融商品 に対する監督機能は存在しなかった。まさに大規模で安定した保険 会社に付随したヘッジファンドも同然だった」と語った。

バーナンキ議長の発言は、システム上重要と位置づけられる金 融機関の監督体制を強化する前触れと受け止められている。オバマ 大統領は監督規制を抜本的に改革するための法案を数週間内にまと める方針だ。AIGは米企業として最悪の累積損失を計上。米政府 は昨年9月以降、3度にわたって同社の破たんを回避するために資 金注入を余儀なくされた。

バーナンキ議長はAIGについて、「無責任な投資を何度も繰 り返し、巨大な損失を発生させた。監督システムに穴が開いていた ため、これを規制する機能は存在しなかった」と述べた。その上で、 同社を政府が救済したのは、「システムの安定化を試みる上で他に 選択肢がなかったからだ」と説明した。

米政府は2日、AIGに最大300億ドルの公的資金を注入する 計画と融資条件の改定を発表した。

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