バーナンキFRB議長:銀行支援、7000億ドルから拡大の必要も

バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長は3日、上院予算委員会で証言し、金融システム支援に 向けた資金を現在認められている7000億ドルから拡大する必要に迫 られる可能性があると発言。財政赤字の急拡大というコストを支払って でも、積極的な対策を取るよう議会に求めた。

同議長は「ある程度、金融市場が安定しないと、持続的な景気回復 は起こらない。昨秋から金融には進展が見られるものの、まだ不十分 だ」と述べた。

オバマ政権は2010年度(09年10月-10年9月)に3兆5500 億ドル規模の予算を議会に求めており、バーナンキ議長の発言は議会に 歳出増を促したものとみられる。オバマ大統領は減税と財政出動を柱と する7870億ドル相当の景気対策法案にすでに署名している。

オバマ政権は金融業界への新たな支援資金として、最大7500億 ドルを緊急時に使える権限を求めている。バーナンキ議長はこの資金が 必要になるかどうかについて、景気動向と「現在、実施されている銀行 の資本査定の結果次第だ」と語った。

財政赤字が戦後最悪

バーナンキ議長は国内総生産(GDP)比で財政赤字が第2次世界 大戦後で最大に拡大するとみられていることについて、当局は「回避で きるならそうしたいだろう」と述べ、財政規律への配慮も失わないよう 議会に求めた。

しかし、「米国の経済と金融市場は尋常ではない問題に直面してい る」と強調。今、控えめにすると最終的にコストがもっとかさむと語っ た。さらに「経済問題を解決するため、積極的に今、行動すべきだ。さ もないと、景気停滞が長期にわたる」と発言した。そうなれば、財政赤 字はさらに拡大、失業は増加し、「長きにわたり」所得は悪化するとの 見解を示した。

議長はまた、「官民の支出を支援することにより、財政出動は今後 2年にわたって需要と生産を押し上げ、雇用減少と所得縮小を和らげる はずだ」と述べた。

ただ、財政支出の景気への影響については、消費者が政府から得た 資金を支出よりも債務返済や貯蓄に回す可能性があり、「かなりの不透 明感」があるとの考えを示した。

バーナンキ議長は先週の議会証言で米連邦公開市場委員会(FOM C)参加者が1月に示した予測について、「現在のリセッション(景気 後退)からの完全な回復には2、3年以上かかる可能性が高い」ことを 示していると発言していた。

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