CEA委員長:財政出動が米経済の急成長もたらす公算も、支出喚起で

米大統領経済諮問委員会(CE A)のロマー委員長は3日、7870億ドル(約77兆3000億円)規 模の景気対策とそれに伴う消費需要拡大により、米景気が回復し平均 を上回る成長ペースに達する可能性があるとの見方を示した。

同委員長はバージニア州アーリントンでのエコノミスト向けの講 演の中で、「財政政策がある時点で非常に大きな効果を表す可能性が ある。景気の落ち込み方を考えると、遅かれ早かれ正常化の過程で非 常に急速な成長の時期が来ることは確実だ」と述べた。

ロマー委員長は、現在の経済環境下では財政出動の効果を推し量 る従来の尺度は控えめに過ぎる可能性があると指摘。その理由として、 借り入れができない消費者や企業が財政政策によって得た余剰資金を 支出に回す公算が通常よりも大きいことを挙げた。「現在の状況では 財政政策が通常よりも大きな活力を与える可能性がある。融資縮小で 家計と企業の流動性がひっ迫しているとき、手に入ったお金は使われ る公算が大きい」と同委員長は解説した。

ロマー委員長はまた、景気対策の財源を確保するための政府借り 入れが支障を来たしたり、国債発行が米国の財政状況に長期的な影響 を与える可能性は低いとの見解を示した。

同委員長は「政府が景気対策を賄うのに必要な資金を借り入れる 際に問題が生じると考える理由はない。投資家は非常に低い金利で喜 んで米政府に貸したがっているようだ。また、政府への貸し付けがほ かの融資を圧迫すると懸念する必要もない」と語った。

今回の景気対策について、ロマー委員長はフランクリン・ルーズ ベルト米大統領が1930年代に実施した対策と比較。対策は「ルーズ ベルト主義時代」の到来を告げ、「戦後最悪のリセッション(景気後 退)の終わりの始まりとなったとみなされるだろう」と語った。

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