小沢民主代表の公設秘書逮捕で政界に激震、総選挙に影響も(3)

民主党の小沢一郎代表の政治団体「陸 山会」が政治資金規正法違反の疑いで公設秘書らが逮捕された3日、9 月までの衆院総選挙を控えた政界に激震が走った。当面は代表辞任、 議員辞職も含めた小沢氏自身の去就が焦点となるが、麻生太郎首相が 2009年度予算成立後の衆院解散に踏み切る可能性も取り沙汰され始 めている。

東京地検の発表文によると、逮捕されたのは小沢氏の公設第1秘書 で資金管理団体の会計責任者、大久保隆規(47)、準大手ゼネコン「西 松建設」前社長、国沢幹雄(70)、元総務部長岡崎彰文(67)の3容疑 者。大久保容疑者は西松建設からの寄付を別の政治団体名義の寄付と して政治資金収支報告書に虚偽の記入をするなどした疑い。国沢容疑 者は1月、外国為替および外国貿易法違反の容疑で特捜部に逮捕され ていた。

日本大学の岩井奉信教授は、事件が今後の政局に与える影響につ いて「小沢氏は党首の座にとどまれないだろうし、議員辞職の可能性も ゼロではない」と語った。その上で西松建設の献金問題には「自民党の 議員もかかわっている人がおり、今後の展開がどうなるかを見ないとい けない。これで解散・総選挙は早まって4月にもあり得る」との見通しを 示した。

政治評論家の森田実氏は「麻生太郎首相がこの混乱の中、解散す れば、自民党が逆転して第一党として勝利を収める可能性が生まれた。 小沢代表が辞職して、新しい執行部の下、団結すればダメージは最小 限に抑えられるかもしれない」と語った。

民主党の鳩山由紀夫幹事長は「すべて自分のお金の出し入れを明 らかにしている方ですから、陰謀があるなという感じはする」と指摘。自 民党の細田博之幹事長は「事実がどういうことであるかは、司直の手で 今後は明らかになると思うが、強制捜査というのはある程度の心証があ るものと思う」とコメントした。両氏の発言場面はフジテレビが放送した。

ブルームバーグの電話取材に対し、小沢代表の国会事務所で対応 した女性は「留守番でこの件については分からない。名前を名乗る立場 にない」と答えた。西松建設の総務部の担当者は名前を公表することを 拒んだ上で、「捜査中なのでコメントを控える」と述べた。

--共同取材:坂巻幸子、関口陶子Editor : Hitoshi Sugimoto, Takeshi Awaji

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