マンハッタンの集合住宅、昨年の値引き率は過去5年間で最大

ニューヨーク市マンハッタンの住宅 市場では、米景気下降に伴い、2008年の集合住宅の値引き率が過去 5年間で最大となり、在庫水準は1999年以降で最高となった。不動 産鑑定を手掛けるミラー・サミュエルと仲介業のプルデンシャル・ダ グラス・エリマン・リアル・エステートが3日発表した調査で明らか になった。

成約物件の平均値引き率は4.1%と、03年以来の高水準に上昇。 買い手が値引き交渉を仕掛けていることが一因とみられる。昨年はコ ンドミニアムやコーポラティブタイプの物件の中間価格が99万5000 ドル(約9700万円)に達し、売りに出ている物件の数は41%増加し 9081戸となった。

米投資銀行大手5社のうち3社が破たんや身売りに追い込まれ、 ニューヨーク市では不動産価格の下落が見込まれている。ロングアイ ランドの高級住宅地、ハンプトンズでは、既に価格が下落しつつある。 リセッション(景気後退)が2年目に入り、世界的な信用危機の影響 で1兆1800億ドル相当の評価損・住宅ローン関連損失を計上するな か、米金融機関が昨年削減した人員は18万人に上る(ブルームバー グ調べ)。

コーコラン・グループのシニアバイスプレジデント、ディアンヌ・ サーチ氏(イースト・ハンプトン在勤)は「当地の不動産市場では、 明らかに長期にわたり不合理な繁栄が続いていた」と指摘。「住宅購入 にいくらでも支払う買い手はもういなくなり、価格を重視し、割安と 感じればその価格で購入するようになった」と述べた。

昨年のハンプトンズの住宅の中間価格は、約13%減の85万ドル と、2000年以来で初の下落となった。成約物件の値引き率は11.1% に達した。

ミラー・サミュエルとプルデンシャルの調査によれば、マンハッ タンの昨年の住宅販売件数は前年比23%減少。全米では販売件数減少 と在庫拡大が住宅価格に先行した。ミラー・サミュエルのジョナサン・ ミラー氏は、マンハッタンの住宅在庫増加について、昨年後半の取引 鈍化が主因だと指摘している。

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