アジア太平洋地域の債券保証コスト上昇-金融機関の損失拡大懸念で

3日のクレジット・デフォルトス ワップ(CDS)市場で、アジア太平洋地域の債券保証コストが上昇。 オーストラリアの社債保証コストは過去最高に並んだ。金融機関の損失 拡大を受け、世界的なリセッション(景気後退)のなか、信用評価損が 増加するとの懸念が広がった。

ICAPによれば、50の投資適格級発行体で構成するマークイ ットiTraxxアジア(日本除く)指数のスプレッドは、香港時間午 前9時(日本時間同10時)現在、23ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の473bp。バークレイズによれば、投資適格級の 日本企業50社の社債を基にしたマークイットiTraxx日本指数の スプレッドは日本時間午前10時現在、37.5bp上げて527.5bp。

カリヨンのストラテジスト、セバスティアン・バルブ氏(香港在 勤)は「昨晩の欧米市場では赤字決算など悪いニュースがまた続いた」 とした上で、「これまで明らかになった信用評価損は国際通貨基金(I MF)が見込む総額の半分未満で、これはさらなる痛みが待ち受けてい ることを示唆している」と述べた。

2日の米株式市場では、ダウ工業株30種平均が1997年以来初の 7000ドル割れで取引を終了。保険大手アメリカン・インターナショナ ル・グループ(AIG)が米企業史上最悪の損失を計上したことが株売 りにつながった。また英銀HSBCホールディングスは125億ポンド (約1兆7000億円)の増資計画を発表。これが嫌気され、同行の株 価は英銀株としては少なくとも1985年以降で最大の下げとなった。

ウエストパック銀行によれば、投資適格級のオーストラリア企業 25社の社債に連動するマークイットiTraxx豪州指数のスプレッ ドはシドニー時間午後零時40分(日本時間午前10時40分)現在、 15bp上昇し405bpと、昨年12月に付けた過去最高に並んだ。

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