ソネットM株は続落、治験支援会社買収もシナジー不透明-戦略は評価

医療情報サイト運営のソネット・エ ムスリーの株価は小幅続落。一時は前日比1.9%安の31万7000円を付 けた。治験(医薬品の臨床試験)支援サービスを手掛けるメビックスを 最大29億円で買収する計画を2日に明らかにしたが、具体的なシナジー (相乗効果)が見えにくいとの声があがり、株式相場全般が安値圏に下 落する中で同社株も連れ安した。

ソネットMは2日、メビックスの完全子会社化を目指して、3日か ら1株7万円で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。メ ビックスの2日終値はTOB価格より46%低い3万7750円だが、財務 内容や将来性を検討した結果、プレミアムを乗せることにした。

TOB価格の決定に際しては、ソネットM側が野村証券をファイナ ンシャル・アドバイザーとしたほか、北村・平賀法律事務所を法務アド バイザーに選任、メビックス側も松本会計事務所の助言を得た。

UBS証券の武田純人アナリストは2日付の投資家向けリポートで、 「手元キャッシュの有効活用は同社にとって継続的な課題だったため、 方向性は前向きに評価できる」と総括、ソネットMの健全な財務体質や サービス提供分野を鑑みれば、「買収金額は極めて割高という印象もな い」とした。ただ、現段階ではキャッシュよりは良いとの評価で、あと は「シナジーの中身と規模次第」とも付け加えた。

ソネットMによると、メビックスの子会社化でエビデンス(治験か ら得られる科学的根拠)の構築が進む。ソネットMに登録する17万人超 の医師会員が治験に参加しやすくなるほか、治験データの共有化で、医 薬品の適正使用や疾患別の治療法確立にも有用だとしている。

メビックスはストップ高買い気配

一方、メビックス株には買い注文が殺到。午前11時現在、前日比 4000円(11%)高の4万1750円でストップ高(制限値幅いっぱいの上 げ)買い気配となっている。22株の売り注文に2万570株の買い注文が 入っており、この日は値がつきそうにない。

TOB期間は3月3日から4月7日までの25営業日。ソネットMは 現在メビックスの発行済み株式の1.8%を保有。応募株数が発行済みの

48.2%を下回る場合は買い付けを行わない。過半数を超える見通しとな れば、応募があった全ての株を買い付ける。メビックス株の28.2%を保 有する大社聡氏とは同TOBに応募することで合意している。

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