コア30指数が安値に接近、金融システム不安が深刻化-換金売り警戒

トヨタ自動車や三菱UFJフィナン シャル・グループなど日本を代表する国際優良企業の株価が続落。時価 総額と流動性が大きい30社で構成されるTOPIXコア30指数は一 時、前日比2.9 %安の420.76と、2月24日に付けた最安値の

418.14に迫った。米国の金融システム不安が深刻化、米ダウ工業株30 種平均が約12年ぶりの安値圏に急落し、グローバルな運用を行う機関 投資家がリスク軽減から換金売りを出すと警戒された。

採用銘柄値動きは、トヨタが一時2.3%安の3000円、NTTが

4.5%安の4070円、三菱UFJが4.3%安の405円、任天堂が2.6% 安の2万6900円、ソニーが3.4%安の1603円、パナソニックが

3.6%安の1080円、三井物産が6.9%安の824円など。

米資産家ウォーレン・バフェット氏は2日、「放漫な貸し出しがこ れまで見たことのないような金融システムの急落を招いている。この状 況から脱却するにはまだ時間がかかる」と指摘、米国の景気についても、 「2009年以降もひどい」と予測した。

米当局は金融システムの安定化に向け、米保険最大手アメリカン・ インターナショナル・グループ(AIG)などへの追加支援策を矢継ぎ 早にまとめている。しかし、「財源が枯渇するという懸念もある」(り そな信託銀行の下出衛ストラテジスト)と指摘されるなど、混乱がさら に波及するとの警戒感も強い。投資家らの間でも、「マーケットは非常 に沈滞しており、とてももうけられるような雰囲気ではない」(T&D アセットマネジメントの天野尚一運用統括部長)との声が上がっている。

ほぼ高値から4分の1水準

コア30指数は、1998年4月2日から算出を開始したTOPIX ニューインデックスシリーズの1つ。1998年4月1日の時価総額を 1000ポイントとし、現状の時価総額水準がどの程度かを表す。7つあ る同シリーズのうち、09年の年明け以降に安値を付けたのは、同ラー ジ70指数、同100指数、同500指数、同1000指数で、同ミッド400 指数や同スモール指数は、08年10月末の最安値から1割程度高いレベ ルを保つ。

コア30指数の最高値は、2000年2月28日に付けた1663.69ポイ ントで、現値の4倍だった。コア30指数を構成する30社の時価総額 合計は82兆7900億円に低下、TOPIX全体(243兆円)の約3分 の1を占めている。

--共同取材:柿崎 元子、近藤 雅岐  Editor:Shintaro Inkyo

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