ホンダ:二輪車が救世主、自動車市場不振に伴う痛みを和らげる(2)

タイの麺工場で働いているバニ ダ・パイポン氏(33)は毎月、ホンダの二輪車「CZ-I」のローン 5000バーツ(約1万3500円)を支払っている。2月に購入する前は、 先代のホンダの二輪車で10年間、あまりメンテナンスもせず、友人や 家族を乗せて走ってきた。

パイポン氏は「買った価値があった」とし、「プレミアム価格を 払っても買って良かった」と話している。

また、インドネシアのジャカルタで情報技術関連会社の販売員を しているアヌグラ・アクバル氏(26)は1月、ホンダの二輪車「CS 1」を購入し、通勤で毎日使っている。アクバル氏は、交通事情の悪い 街中で二輪車は「より効率的だ」とし、未来的なスタイルで操作のいい CS1を選んだという。

ホンダは今・来期とも黒字予想

ホンダはライバルのトヨタ自動車や日産自動車と違い、今期 (2009年3月期)業績で黒字を見込む。さらにブルームバーグ・デー タによると、アナリスト19人の中央値で来期(10年3月期)の連結純 損益は180億円の黒字の見通し。一方、トヨタは来期1210億円の赤字、 日産自が2900億円の赤字になるかもしれないとアナリストはみている。

ホンダの福井威夫社長はブルームバーグ・ニュースの取材に、二 輪車事業の黒字継続に自信を示した。アジアや中南米といった新興市場 で小型二輪車の需要は「ものすごく力強い」と指摘。また同事業の利益 は「来期、相当プラスになる」との見通しを示した。新小型二輪車「W ave 110i」を1月にはタイで発売、来期中にはインドネシアやベ トナムの市場にも投入予定で、そうした効果が大きいと期待している。

世界的な景気後退で自動車需要は減速しており、ホンダは今期の 純利益を前期比87%減の800億円と見込んでいる。だが、4500億円の 赤字を見込むトヨタや、2650億円の赤字予想の日産自に比べればいい。 ホンダの近藤広一副社長は1月30日の決算発表会見で、今期営業利益 の「1400億円のうち、半分以上は二輪車が稼ぐ」と述べている。

独立系ヘッジファンド、ウイングアセットマネジメントの羽賀誠 代表取締役は、自動車に比べて二輪車は景気後退局面でより抵抗力があ ると指摘する。二輪車が主要な交通手段としてアジアの国々で使われて いるからだという。そのうえで、「二輪車事業はホンダにとってライバ ルに打ち勝つ強みとなっている」とみている。

--共同取材:小松哲也 Editor:Hideki Asai、Kenshiro Okimoto

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