東京外為:ドル・円もみ合いか、株安で資金還流が下支え-ユーロ軟調

きょうの東京外国為替市場では、 ドル・円相場がもみ合う見通し。早朝の取引では1ドル=97円台前半 と前日のニューヨーク時間遅くに付けた97円45銭からドルがやや水 準を切り下げている。欧米の金融不安が止まらず、世界的な株安に歯 止めが掛からない状況のなか、米国への資金還流の連想がドルを下支 えしている。ただ、米国株の急落など積極的に買う理由もないため、 ドルの上値は限られる可能性が高い。

一方、欧州経済の悪化懸念を背景にユーロは引き続き軟調な展開 が見込まれる。ユーロ・ドル相場は早朝の取引で一時、1ユーロ=

1.2539ドルと2月19日以来のユーロ安値を更新している。

ユーロ・円相場も1ユーロ=122円ちょうどを割り込んで、一時 121円75銭と1週間ぶりユーロ安値を付けている。

ダウ平均が7000ドル割れ、97年以来初

2日の米国株は急落。保険大手アメリカン・インター ナショナ ル・グループ(AIG)が米企業史上で最悪の損失を計上したことが 売りを呼び、ダウ工業株30種平均は1997年以来初の7000ドル割れで 取引を終了した。

米当局は同日、AIGに最大300億ドル(約2兆9100億円)の追 加資本を注入する計画を発表。融資の条件も変更しAIGの負担を軽 減する。AIGによると、2008年10-12月(第4四半期)の損失は 617億ドルと、前年同期の52億9000万ドルから拡大した。

また、600銘柄で構成するダウ欧州株価指数は6年ぶり安値を更 新。英銀HSBCホールディングスは、125億ポンド(約1兆7200億 円)の増資計画を発表したことが嫌気され、急落した。

世界経済の悪化

米資産家ウォーレン・バフェット氏は2月28日付の株主向け年次 書簡で、「米景気は2009年中、恐らくそれ以降もひどい状況だろう」 と指摘。放漫な貸し出しに伴う状況から脱却するまでさらに時間かか る可能性が高いとの見解を示した。

米供給管理協会(ISM)が2日発表した2月の製造業景況指数 は35.8と、前月の35.6とほぼ同水準にとどまった。ブルームバーグ がまとめたエコノミスト予想(33.8)は上回ったものの、製造業活動 の拡大と縮小の境目を示す50を13カ月連続で下回った。

1月の個人消費支出(PCE)は、年明けの値引き商戦が寄与し、 前月比0.6%増加と7カ月ぶりにプラスに転換。一方、1月の建設支 出(季節調整済み、年換算)は前月比3.3%減と、減少率はエコノミ ストの予想値(1.5%減)を大幅に上回った。

一方、欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が発表した2 月のユーロ圏消費者物価指数(速報値)の上昇率は前年同月比1.2% と1999年以来の低水準近くにとどまった。市場では欧州中央銀行(E CB)が5日の会合で0.5ポイントの追加利下げに踏み切ると予想さ れており、金利面からもユーロには売り圧力がかかりやすい状況とな っている。

また、この日はオーストラリア準備銀行(RBA)が政策金利を 発表する。市場では0.25ポイント程度の利下げが有力視されているが、

0.5ポイントの利下げや据え置きを予想する向きもあり、結果次第で はオーストラリア・ドルが乱高下する可能性もありそうだ。会合結果 は日本時間午後零時半に発表される。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE