米欧企業の社債保証コスト、上昇-金融機関の追加増資懸念で

2日のクレジット・デフォルトスワ ップ(CDS)市場では、米企業の社債保証コストが上昇。英銀HSB Cホールディングスが発表した2008年通期決算が前年比70%減益とな ったほか、米複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)が最高格付 けの「AAA」を維持できない恐れがあるとの懸念が強まった。

HSBCの米消費者金融部門、HSBCファイナンスの社債に関連 したCDSスプレッドは過去最高となった。800支店のほぼすべてを閉 鎖し、消費者向け融資事業から撤退するとの発表が影響した。GEの金 融部門、GEキャピタルは前払いの支払いを求められている。米格付け 会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは2月27日、GEが71 年ぶりに減配を発表したにもかかわらず、依然として格下げを検討して いることを明らかにした。

世界的なリセッション(景気後退)の深刻化で資産価値が劣化し、 金融機関は07年の信用収縮発生以降に計上した1兆1800億ドルの評価 損・貸倒損失を補うために調達した1兆ドルを上回る規模の資本増強を 実施せざるを得なくなるとの懸念が強まっている。米保険会社アメリカ ン・インターナショナル・グループ(AIG)は新たに最大300億ドル の政府支援を受ける。

INGバンクの信用ストラテジスト、モーリーン・シューラー氏は 「金融機関は新たな救済や資本注入が必要になるとの懸念がある」と指 摘した。

CMAデータビジョンによれば、GEキャピタルの年間社債保証コ ストは、54ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し763bp となった。HSBCファイナンスのCDSスプレッドは100bp上昇の 807bp。

バークレイズ・キャピタルによれば、北米の投資適格級企業125社 で構成するマークイットCDX北米投資適格指数のスプレッドはニュー ヨーク時間午後1時24分(日本時間3日午前3時24分)現在、6.75b p上昇の232bp。CMAの調べでは、同指数は昨年12月16日以来の 高水準で推移している。

欧州の銀行・保険25銘柄で構成するマークイットiTraxx金融 指数は7bp上げて160bp。投資適格級の欧州企業125社で構成する マークイットiTraxx欧州指数は11bp上昇の191bpとなった (いずれもJPモルガン・チェース調べ)。

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