今日の国内市況:銀行中心に反落、債券下落-ユーロが1週間ぶり安値

名実ともに3月相場入りした週明け の東京株式相場は反落。米国の金融不安が再燃し、三菱UFJフィナン シャル・グループなど銀行株中心に売られた。キヤノンやトヨタ自動車 など輸出関連株、電気・ガスや情報・通信といったディフェンシブ業種 も安く、東証業種別33指数は証券株を除く32業種が下げた。

日経平均株価の終値は前週末比288円27銭(3.8%)安の7280円 15銭。TOPIXは同22.12ポイント(2.9%)安の734.59。東証1部 の売買高は17億151万株、騰落銘柄数は値下がり1288、値上がり323。

日経平均は取引開始直後から下げ幅を拡大し、シカゴ先物市場(C ME)の日経平均先物3月物の2月27日清算値7380円を一気に下抜け た。市場では、月初の立会日が2日から始まる「2日新甫」は荒れると いう相場ジンクスがあるが、米ダウ工業株30種指数が7000ポイント割 れに迫っており、どこで止まるか警戒されているとの声が聞かれた。

また、第4四半期(10-12月)の実質国内総生産(GDP)改定 値が大幅に下方修正されたことから米国景気への不安も強まり、前週末 の米ダウ指数は1.7%安の7062.93ドルと、97年5月以来の安値を記録 した。この流れを受け、東京市場でも朝方から金融や輸出株中心に売り が先行。東証1部市場の売買代金上位にはトヨタ自動車、三菱UFJ、 ホンダ、みずほフィナンシャルグループなどが下げて並んだ。

今週は米国で重要経済指標の発表が相次ぐ。このため、投資家の様 子見姿勢は強く、相場は力なく下げた。東証1部市場の売買代金は1兆 789億円と、かろうじて1兆円を超えた。注目されている統計は、全米 供給管理協会(ISM)が発表する2月の景況指数。2日に製造業、4 日に非製造業の景況指数が発表される。米主要経済指標の中で最も早く 発表され、企業センチメントを反映して景気転換の先行指標とされてい るだけに、先行きを占う上で重要視されている。また、週末6日には雇 用統計の発表も予定されている。

債券は下落-10年入札控え一時1.3%乗せ

債券相場は下落(利回りは上昇)。前週末の米国株続落を受けて、 日経平均株価が反落して始まったことから、朝方は買いが先行した。し かし、その後はあすの10年国債入札に向けたヘッジ売りや、中期債な どに3月決算期末対策の益出し売りが出たことなどで相場は下落に転じ た。新発10年債利回りは一時、2営業日ぶりに1.3%台に乗せた。

東京先物市場で中心限月3月物は、前週末比8銭高い139円58銭 で取引を開始し、10時半前後には18銭高い139円68銭まで上昇した。 その後は、午前の終了にかけて伸び悩み、午後に入ると下落して、一時 は139円2銭まで下げた。結局は35銭安い139円15銭で終了した。3 月物の日中売買高は2兆7240億円。

現物債市場で新発10年物の298回債利回りは、前週末の終値と同 水準の1.27%で取引を開始した。午前は1.265-1.27%と横ばい圏で 推移したが、午前の終了間際に水準をやや切り上げ、午後に入るとさ らに上昇して、2時半過ぎからは3bp高い1.30%と2営業日ぶりに

1.3%台に乗せた。その後は1.295%で取引されている。

5年債が午後に安くなった。新発5年物の80回債利回りは、朝方 は小幅に低下していたが、午後に入ると決算対策の売りなどで利回り は切り上がり、2.5bp高い0.72%に上昇した。

また、5日に30年債入札を控えている超長期債も持ち高調整の売 りなどで安い。新発30年物の29回債利回りは一時2bp高い1.975% に上昇。新発20年債利回りは1.5bp高い1.915%で推移している。

財務省は3日に10年利付国債(3月債)の価格競争入札を実施す る。前回入札の298回債利回りは1.30%付近で取引されている。この ため、今回の新発債の表面利率(クーポン)は、前回債と同じ1.3% となる見通し。発行額は前回債と同額の1兆9000億円程度。

ユーロが1週間ぶり安値

東京外国為替市場ではユーロが軟調に推移した。対ドルでは1ユー ロ=1.2600ドル前後を中心に、2月20日以来、約1週間ぶりの安値で 取引された。欧州の景気減速と金融危機の深刻化懸念が強まるなか、対 策不足を背景にユーロの先安観がくすぶる格好となった。

ユーロ・ドル相場は午後の取引で一時1.2546ドルと、約1週間ぶ りの安値を付けた。また、ユーロ・円相場も一時1ユーロ=121円96 銭と、4営業日ぶりの水準までユーロ安・円高が進行した。

一方、ドル・円相場はユーロを中心としたクロス・円(ドル以外 の通貨と円の取引)に振らされる展開となっており、一時は1ドル= 96円93銭まで円高が進行。その後、クロス・円で円が伸び悩む展開 になると、97円90銭までドル高・円安方向に値を戻し、午後の取引 では97円台後半を中心に推移した。

ECBは今週5日に金融政策決定会合を開くが、ブルームバー グ・ニュースがまとめた市場予想では、0.5ポイントの利下げが見込 まれており、政策金利は1.5%となる見通し。

また、ユーロ圏は中東欧諸国の金融機関に向けた融資規模が日米 に比べて大きく、同地域の景気が著しく減速していることから、市場 ではユーロ圏の金融危機が一段と深刻化する可能性が懸念されている。

さらに、EUは1日、ブリュッセルで開いた首脳会議で、EUが 一括して実施する自動車業界救済策の可能性を排除し、市場をゆがめ る補助金を禁じるEU規則に違反しない範囲で各国政府に委ねる方針 を表明。EUの枠組みで積極的な対策は見込みにくいとの失望感が広 がった面もある。

一方、米国でも引き続き指標の悪化が目立つなか、投資避難的な ドルの買い戻しが進みやすいとの指摘も聞かれている。

この日の米国時間には供給管理協会(ISM)が2月の製造業景 気指数を発表する予定で、ドルは指標内容を受けた株価動向に左右さ れる展開となる可能性もありそうだ。

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