米ゴールドマンが首位を維持、市場規模縮小-M&A手数料収入番付

米製薬大手ファイザーは2009 年の幕開けに、衰退するM&A(企業の合併・買収)市場に特効薬を 投入した。後発医薬品メーカーからの攻勢で収入が奪われていること に対応し、同業のワイスを680億ドルで買収することで合意した。 これは製薬業界のM&Aとしては04年以来で最大の規模で、投資銀 行の間には、他の製薬会社がファイザーに追随し、同業他社の買収に 動くとの期待の種がまかれた。

ブリストル・マイヤーズ・スクイブやジョンソン・エンド・ジョ ンソン(J&J)、メルク、サノフィ・アベンティスといった製薬大 手の最高経営責任者(CEO)らは、買収案件を積極的に探している と相次いで表明した。ファイザーのワイス買収が年末までに完了する と、ゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェースな どアドバイザーに推定2億700万ドルの手数料収入が入る。

08年のM&A手数料ランキングで1位と2位だったゴールドマ ンとJPモルガンにとって、これは幸先の良いスタートだった。ゴー ルドマンは07年に続いて首位を維持した。JPモルガンは08年に 4位から2位に浮上した。ただ、08年のM&A総額は2兆5000億 ドルにとどまり、過去最高だった07年の4兆1000億ドルから39% 急減。前年比減少率はハイテク株バブルが崩壊した01年以来で最悪 だった。

M&Aの手数料も07年比で34%減少した。M&Aの件数は 17%減り、M&Aの平均的な規模も前年を20%下回った。関係者の 間では、M&Aセクターは今年も08年の水準から大きくは回復しな いと予想されている。UBSの米州M&A担当共同責任者、リー・ル ブラン氏は、信用市場の苦境が続いていることや株式市場の不安定な 状況が今年のM&Aにブレーキをかけるだろうと指摘する。

こうした落ち込みはM&A手数料ランキング上位の投資銀行の 成績にも反映されている。ゴールドマンは昨年最大のM&A案件だっ たベルギーのインベブによる米アンハイザー・ブッシュ買収(買収額 約608億ドル)のアドバイザーを務め、手数料ランキングで首位を 維持したものの、手数料収入自体は前年比43%減少した。

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