ロシア株:2月は欧州で最大の上昇率-ルーブルと外貨準備の安定で

2008年の主要株式市場でパフォー マンスが最悪だったロシア株だが、通貨ルーブルが上昇し、外貨準備が 安定したのに伴い、2月は欧州で最大の上昇率を記録した。一方、近隣 国の株式相場は総崩れとなった。

ロシア株の指標、MICEX指数は2月に6.6%上昇した。ロシ ア当局がルーブルに対する投機的な売りや外貨準備の減少に歯止めをか けたことが背景にある。一方、ウクライナでは中央銀行の外貨準備が昨 年8月以降24%減少し、同国株の指標であるPFTS指数は2月に 21%下落。ラトビアのOMXリガ指数も8%下げた。

ロシア政府は同国経済が10年ぶりにマイナス成長になると予測し、 外貨準備は昨年8月以降36%減少しているが、同国の相対的な強さが 旧ソ連諸国へのプーチン首相の影響力を高めている。ウクライナは50 億ドルの借り入れについて協議し、カザフスタンは経営難のBTA銀行 のロシアによる買収を望んでいる。ベラルーシは昨年供与を受けた20 億ドルの支援に加えて、30億ドルの融資を要請している。

アビバ・インベスターズで新興市場債8億ドルの運用に携わるキ ーラン・カーティス氏は「ロシアは悪化の一途をたどり、回復が見込め ない状態となる方向にはない」と述べ、「ロシアには旧ソ連諸国のあら ゆる種類の案件に出資可能な流動資産がある」と指摘した。

昨年はグルジア紛争を受けて、海外投資家がロシアから資金を一 斉に引き揚げた。ロシアが生産するウラル原油の価格は77%値下がり し、世界的な信用危機でMICEX指数は68%急落した。こうしたな か、ルーブルは投機筋の標的となり、対ドルで30%、対ユーロでは 20%それぞれ下落した。ロシア中央銀行はルーブル防衛のため、2160 億ドルを投じた。中銀が利上げを約束するなどしてルーブル相場の安定 を図ったため、今年2月は対ドルで0.5%上昇した。

TDセキュリティーズのチーフ新興市場ストラテジスト、ビー ト・シーゲンターラー氏(ロンドン在勤)はロシア経済について、「他 の国よりもまだ余裕がある。外貨準備がその主な理由だ」と語った。

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