エプソント株が続伸、営業赤字継続も大底確認の見方-GS証格上げ

水晶デバイスメーカーのエプソント ヨコムの株価が一時、前週末比8.4%高の168円と続伸。取引先の生 産調整などの影響で、今期(2009年3月期)は連結営業赤字に転落す る見通しだが、今後の出荷回復や経費削減の進展で業績は大底を確認し たとして、ゴールドマン・サックス証券は投資判断を引き上げた。過度 な業績警戒感が和らぎ、投資家の中期売買コストを示す75日移動平均 線(168円)を昨年8月21日以来、約半年ぶりに一時上回った。

ゴールドマン証は、エプソントの投資判断をこれまでの「売り」か ら「中立」に引き上げた。担当の渡辺崇アナリストは2日付の投資家向 けメモで、「当面の赤字削減はめどがつき、今後は業績適正化後の利益 水準を見極める局面に入る」と予想。出荷は4-6月に反動増も含めて 増加に向かう可能性が高く、自社在庫の一巡や人件費削減余地などがあ ると指摘した。

エプソントが1月29日に発表した第3四半期累計(08年4-12 月期)の連結営業利益は、前年同期比69%減の20億円だった。企業の 設備投資抑制の動きから水晶デバイスの需要が大幅に縮小、円高進行も あり、今期(09年3月期)の営業損益予想を従来の21億円の黒字から 32億円の赤字に下方修正している。前期実績は80億円の黒字。

ゴールドマン証の渡辺氏は、エプソントの連結営業損益ついて、 09年3月期は会社計画と同額の32億円の赤字、10年3月期は56億円 の赤字と予想。ただ、11年3月期は8億円の赤字と、業績が回復方向 に向かうと見る。「再来期までは営業赤字を予想するが、11年度には 適正利益水準まで回帰する」(同氏)とし、目標株価もこれまでの130 円から150円に修正した。150円は、11年3月期の予想1株純資産を 基準に、08年以前の最低PBRである0.6倍に相当する。同社の直近 の実績1株純資産額は270円、配当利回りは6%を超えていた。

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