円は100円台目指す展開、3月の相場見通し-クレディS・小笠原氏

クレディ・スイス証券経済調査部 の小笠原悟エコノミストは2日、ブルームバーグ・テレビジョンとの インタビューで、3月の為替相場見通しについて語り、ドル・円相場 は、国内景気の悪化を背景に当面1ドル=100円台に向け円安余地を 探る展開が続くとの予想を示した。コメントの詳細は以下の通り。

ここからの円安余地について:

「97円台半ばぐらいで円のロングポジション(買い持ち高)はほ ぼ解消され、中立の水準になると想定していたが、このところ98円の 攻防が続いているため、ここで日本の経済指標で悪い数字が出れば、 さらにショートポジション(売り持ち高)の積み上がりでもう少し円 安が進む可能性はある」

3月の円相場見通し:

「しばらくレジスタンスと言われていた94円60銭付近を越えて きており、当面100円台を目指す展開になると予想している。日本の 方で弱い数字が出てくる可能性もあり、それに乗じて売買されている ところもあるので、95円から100円程度のレンジとみている」

「VIXのトレンドは一時期に比べればかなり低下してきている が、2007年夏にサブプライム(信用力の低い個人向け住宅)ローン問 題が深刻化する以前の状況からするとまだ高い。これは先行きに対し て不透明感が高いこと示しており、市場の売買高が低下傾向にあるこ ともあって、相場は依然として振れやすい。そうした状況ではリスク を大きく取れないので、上振れ・下振れの可能性もある」

3月末に向けたレパトリの動きについて:

「企業の場合、外貨資産に対して時価会計が導入されているし、 かつてのようなレパトリというのはないだろう。年金資金のレパトリ の動きはあるかもしれないが、足元が円安地合いであるだけに、例年 に比べればそうした円高圧力は低いと考えている」

ECB会合の注目点と3月のユーロ相場見通し:

「今回の理事会では政策金利を0.5%下げて1.5%に低下させると 予想している。注目点はその後の記者会見と、今回発表されるスタッ フの09年のGDP(国内総生産)の予測値がどの程度下方修正される かだ」

「今回は10年のインフレ予測も発表される。前回の予想は1.8% だったが、大幅にインフレ率が低下する見通しであれば、さらなる追 加利下げの思惑も出るとみられ、ユーロにとってはネガティブに作用 するだろう」

インフレ見通しが前回予想を大きく下回らず、政策金利を「ここ で当面抑えるということであれば、ユーロはしばらくこの辺で推移す るだろう」

ユーロの下落が続くかどうかは、「欧州の金融市場動向にかかっ てくる。今回、EU(欧州連合)首脳会議で東欧諸国に対する資金支 援が否決されたが、これはユーロにとって頭の重い要因になる」

「ユーロ・ドルは1ユーロ=1.23ドルから1.35ドルぐらいを予 想している。ユーロ・円に関しては、ユーロ・円主導というよりはド ル・ユーロあるいはドル・円が中心なので、レンジとしては1ユーロ =120円から130円ぐらいで推移すると予想している」

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