タスポ導入で飛び火、ダイドーD株が反落-節約も響き今期営業減益へ

缶コーヒー販売大手のダイドードリ ンコ株が一時、前週末比5.3%安の2690円と3営業日ぶりに急反落。 消費者の節約志向が広がる中、自動販売機での飲料需要が振るわず、今 期(2010年1月期)は2期連続の営業減益となる見通し。たばこ自販 機用成人識別カード「タスポ」の導入で、たばこ自販機に併設した飲料 自販機での販売も悪影響を受けており、収益環境の厳しさが嫌気された。

ダイドーDは先週末2月27日、前期(09年1月期)決算を発表し た。同時に示した今期業績計画によると、売上高は前期比1.5%減の 1536億円、営業利益は同4.6%減の25億円を見込む。消費者の生活防 衛意識を背景に、自販機での飲料販売は低調な状況が続きそうなほか、 タスポ導入によるたばこ自販機の併設機での稼働悪化なども響く。前期 の売上高は前の期比1.9%減の1559億円、営業利益は同43%減の26 億円だった。

ゴールドマン・サックス証券が事前に予想していた今期営業利益は 33億円で、会社側が示した計画はこれを8億円下回る。GS証の田中 克典アナリストは、景況感の悪化に伴う売り上げの減少について「状況 は悪化傾向にある」と、2日付の投資家向けメモの中で指摘している。

また田中氏は、自販機業界では120円の定価に対して100円で販 売するディスカウント機のウエートが高まっており、収益性の悪化懸念 が生じている点に言及。ダイドーDの自販機ネットワークは引き続き魅 力的で、競合他社の商品を導入するなどの施策で売上高を増加させるこ とは可能というが、現時点で会社側から「積極的な企業価値の向上策が 示されていないことはネガティブ」(同氏)という。

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