米GE:減配で「AAA」格付け失う恐れ-手元流動性は改善へ

米複合企業ゼネラル・エレクト リック(GE)は1938年以来初めての年間配当減額を発表したこと で、複数の格付け会社から付与されている「AAA」の格付けを失う のは避けられない公算が大きい。一方、格下げの影響を緩和するのに 十分な資金が減配によって得られる可能性もある。

27日付の発表資料によれば、今年7-12月(下期)の四半期配 当を従来の1株当たり31セントから同10セントにすることによって、 年間約90億ドル(約8760億円)を節減できる見通し。景気悪化で 消費者ローンの貸倒損失と不動産価格下落のリスクが高まるなか、そ の資金を金融部門GEキャピタルのてこ入れなど、他の使途に利用で きる。

メリルリンチのアナリスト、ジョン・インチ氏は27日、投資家 向けのリポートで、「格付け会社はGEのより手堅い手元資金の状況 を少なくとも好意的にみるはずだ」と指摘した。同氏はGE株の投資 判断を「ニュートラル(中立)」としている。同氏は「配当をより支 払いやすい水準としたことで、この先2段階を上回る格付けの引き下 げが行われる可能性は低下する」との見方を示した。

金融部門てこ入れを図るため、資金シフトを断行すると確約しな ければ、GEの格付けは最大3段階引き下げられる可能性がある。ム ーディーズ・インベスターズ・サービスとスタンダード・アンド・プ アーズ(S&P)の格付けがともに「AA」の範囲にとどまれば、ジ ェフリー・イメルト最高経営責任者(CEO)は、「AAA」を下回 る格付けでもGEが通常通り事業を継続できるという約束を守ること ができる。しかし、格下げは借り入れコストを押し上げ、GEキャピ タルの利益をさらに損なう恐れがある。

ムーディーズは27日、GEの格付け「Aaa」を引き続きクレ ジットウオッチに掲載し、格下げ方向で見直す方針を示した。S&P はGEの格付け「AAA」を据え置く一方、アウトルック(格付け見 通し)を「ネガティブ」のままとした。S&Pは、経済情勢の悪化に 伴い、2009年のGEキャピタルの利益見通し50億ドルの達成は「困 難になる」との見通しを明らかにした。

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