岩崎通株は急反落、今期赤字幅が拡大へ-中小企業向け電話の不振響く

通信機器の中堅メーカー、岩崎通信 機の株価が4営業日ぶりに急反落。中小企業の設備投資低迷から主力の 法人向け電話機の販売が振るわず、今通期(2009年3月期)の赤字幅 が拡大する見通しとなった。収益環境の厳しさを嫌気した売りが先行し、 一時前週末比11%安の74円と、約2週間ぶりの水準まで下げた。

岩崎通は先週末2月27日に、09年3月期業績予想を下方修正した。 連結業績については、営業損益が20億円の赤字(前期は6億円の赤 字)を見込む。従来予想は9億円の赤字だった。国内の中小企業向けに オフィス電話(ビジネスホン)機器の販売が低迷、工場向けの部品や計 測器の需要が昨年後半から急速に減速したことも響いた。売上高は従来 予想を37億円下回り、前期比11%減の313億円となる見通し。

同社総務・人事部の尾崎健生氏によると、景気先行き不透明感を背 景に中小企業の投資意欲がなかなか高まらず、「主力とする中小規模事 業所に対応した電話システムの販売が計画に届かないことが大きい」。 損益面では、売上高の減少がマイナスに働くほか、「NGN(次世代ネ ットワーク)対応の新製品開発に伴う投資負担が当初の想定以上に膨ら んだ」(同氏)影響もあるという。

日本銀行の企業短期経済観測調査(短観、昨年12月調査)による と、08年度の設備投資計画は、大企業・製造業が前年度比2.4%増、 大企業・非製造業が同1.7%減に対し、中小企業・製造業は7.6%減、 中小企業・非製造業は13.5%減となっており、大企業と比べた中小企 業の設備投資意欲の鈍さが確認できる。

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