債券相場は小幅高、日米株安が下支え-あす10年債入札控え取引慎重

債券相場は小幅高(利回りは低 下)。前週末の米国株相場の続落を受けて、日経平均株価が大幅反落 しており、先物中心に買いが優勢となっている。ただ、あすに10年 利付国債入札が行われることから、積極的な取引は手控えられており、 相場の上値も重くなっている。

東京先物市場の中心限月3月物は、前週末比8銭高い139円58 銭で取引を開始した。直後に139円64銭まで上昇したが、買いは続 かず、その後は139円60銭付近での推移となっている。午前9時15 分時点での3月物の売買高は3852億円程度。

バークレイズ・キャピタル証券の森田長太郎チーフストラテジス トは、「前週末に米長期金利は3%の大台に乗せ、米株価は11月安 値を切った。市場としては、次の展開をどう考えるかという局面だが、 先週を見ても日本国債の金利レンジでみれば方向感は出ていない。期 末で投資家がリスクを取れないということで、金利低下にはつながり にくい」と話した。

前週末27日の米国債相場は4日続落し、米10年債利回りは3ベ ーシスポイント(bp)高い3.02%程度で終了した。3%台で終えたの は昨年11月下旬以来およそ3カ月ぶり。一方、27日の米株相場は3 日続落し、S&P500種株価指数は1996年以来の安値となった。こ うした地合いを引き継ぎ、日経平均は反落して寄り付き、その後、 200円超の下げ幅となっている。

こうしたなか、あす3日に10年債入札が実施される。前週末の 入札前取引では1.30%付近で推移しており、表面利率(クーポン)は、 前回債と同じ1.3%となる見通し。発行額は前回債と同額の1兆9000 億程度。

新発10年債利回りは横ばい圏で推移

現物債市場で新発10年物の298回債利回りは、前週末の終値と 同水準の1.27%で取引を開始した。その後は1.265-1.27%と横ば い圏で推移している。

三菱UFJ証券の石井純チーフ債券ストラテジストは、長期金利 について、「先週末の米債安への警戒感を背景とした売りと、景気悪 化や株価底割れ懸念を背景とした安全資産逃避の買いが交錯する。あ すの10年債入札に備えたヘッジ売りが優勢になる場面では強含み」 になるとみている。

--共同取材:池田祐美、吉田尚史、曽宮一恵 Editor:Tetsuzo Ushiroyama, Hidenori Yamanaka

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