スクリン株安値更新、半導体装置不振と多額特損-9期ぶり営業赤字へ

半導体や液晶パネルなどの製造装置 を手掛ける大日本スクリーン製造の株価が急反落。主力の半導体製造装 置が大きく落ち込み、今期(2009年3月期)の連結営業損益が9期ぶ りの赤字に転落する見通しとなった。構造改革費用や繰り延べ税金資産 の取り崩しで特別損失もかさむ。収益の落ち込みを失望した売りが先行 し、一時前週末比13%安の118円と、昨年来安値を更新した。

09年3月期の連結営業損益は54億円の赤字と、00年3月期以来 の赤字に転落する見込みになった。従来予想は52億円の黒字、前期は 146億円の黒字だった。半導体メーカーの設備投資抑制が響き、半導体 製造装置の売上高が前期比48%減の896億円と大幅に落ち込むほか、 画像情報処理機器も同8.6%減の575億円と苦戦する。薄型パネル製 造装置が同91%増の623億円と伸びるが、半導体装置と画像処理機器 の不振を補えない。

東海東京調査センターの佐藤春雄シニアアナリストは、「半導体関 連事業の需要回復に時間がかかりそうなほか、今期好調だった薄型パネ ル製造装置も過剰生産となっており、来期には落ち込む公算が大きい」 と指摘。その上で、収益が下げ止まる時期を見通せない現状では、「株 価の底入れ感も出てこない」と話した。

スクリンは今期決算で、事業構造改革費用として80億円を特別損 失に計上するほか、繰り延べ税金資産の取り崩しで税金費用が112億 円発生する。特損が膨らむことで、連結最終損益は380億円の赤字 (前期は46億円の黒字)になる見通し。従来予想は40億円の赤字だ った。

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