米バークシャー:10-12月は5四半期連続の減益-株安が響く(2)

米投資・保険会社バークシャー・ ハサウェイの2008年10-12月(第4四半期)決算は、前年同期比96% 減益となり、5四半期連続で純利益が減少した。株式市場に関連した デリバティブ(金融派生商品)の損失が響いたためで、少なくとも17 年で最長の四半期ベースでの連続減益を記録した。

同社が28日発表した年次報告書によると、第4四半期の純利益 は1億1700万ドル(1株当たり76セント)と、前年同期の29億5000 万ドル(同1904ドル)から減少。1株当たり純資産価値は08年通期 で9.6%減と、資産家ウォーレン・バフェット氏がバークシャーの経営 権を握った1965年以降、最悪のパフォーマンスとなった。

バフェット氏は株主にあてた28日付書簡で、08年末は「信用危 機に住宅価格と株価の急落が加わり、身のすくむような恐怖が全米を 襲った。引き続いて事業活動が急速に落ち込み、その下落ぶりはわた しがこれまで見たことがないペースで加速している」と指摘した。

バークシャーの苦戦の背景には、米S&P500種株価指数のリタ ーンが昨年、1937年以来最悪を記録したことがある。世界の株式市場 に関連したデリバティブの債務は第4四半期に49%増の100億ドルと なったが、実際の支払いは仮に必要だとしても少なくとも2019年以 降になる。

バークシャーの株価は過去1年で44%下落したが、持ち分の大き い保有株式の価値下落やデリバティブ損失拡大が背景だった。保有す る米上位20銘柄では昨年、トップのコカ・コーラを含めて19銘柄の 株価が下落。アメリカン・エクスプレス株は64%安、コノコフィリッ プス株は41%安となった。

ただ、バフェット氏が年次報告書の最初にチャートで示す1株当 たり純資産はS&P500種を上回っており、過去44年間ではこれで 38年間、同株価指数のトータルリターンを上回る伸びを示した。同氏 は純資産価値をバークシャーの成功を測る尺度としている。

08年通期の純利益は前年比62%減の49億9000万ドルだった。 ハリケーン「アイク」や「グスタフ」に関連した支払いで、保険事業 の利益が減少した。

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