東京外為:ユーロ軟調か、景気減速と金融危機深刻化で売り圧力

東京外国為替市場ではユーロが軟 調な展開が見込まれる。週明け早朝の取引ではユーロ・ドル相場が1 ユーロ=1.26ドル台前半と、前週末のニューヨーク時間午後遅くに付 けた1.2669ドルからユーロが水準を切り下げている。外部環境の悪化 などを背景に、ユーロ圏の景気減速と金融危機が深刻化していること から、ユーロ売りに圧力がかかりやすくなりそうだ。

ユーロ圏、景気減速と金融危機深刻化

ユーロ圏は中東欧諸国の金融機関に向けた融資規模が日米に比べ て大きく、同地域の景気が著しく減速していることから、市場ではユ ーロ圏の金融危機が一段と深刻化する可能性が懸念されている。

そうしたなか、イタリアのベルルスコーニ首相は1日、ブリュッ セルで記者団に対して、同国の銀行1行が資本増強のため政府支援を 要請したことを明らかにした。行名には言及していない。

さらに、欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が先月の27日 に発表した1月のユーロ圏失業率は8.2%と、昨年12月の8.1%から上 昇し、ここ2年余りで最悪となった。同時に発表された1月のインフレ 率(改定値)が1.1%に低下したことから、欧州中央銀行(ECB)が 追加利下げに踏み切る可能性が高まっている。

前週末の取引ではユーロ売りが進み、ユーロ・ドル相場は一時1 ユーロ=1.2604ドルと、2月20日以来のユーロ安値を付けている。ユ ーロ・円相場も1ユーロ=122円11銭と、3営業日ぶりの水準までユ ーロ安・円高が進行。この日の東京市場では123円台前半で取引され ている。

米景気後退で投資避難的ドル買いも

一方、米国でも引き続き指標の悪化が目立つなか、投資避難的なド ルの買い戻しが進みやすい面もありそうだ。米商務省が先月27日に発表 した昨年10-12月の実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)改 定値は前期比年率で6.2%の減少と、速報値の3.8%減少から下方修正 され、1982年以来で最大のマイナスとなった。

ドル・円相場は前週末の海外市場で一時1ドル=96円86銭までド ルが下落したあと、98円台前半まで値を戻し、97円台後半でこの日の 東京時間早朝の取引を迎えている。

さらに、米政府は銀行大手シティグループの普通株持ち分を引き上 げることを発表しており、金融機関の国有化懸念もくすぶっている。格 付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは27日、同行の優 先債務格付けを「A2」から「A3」に引き下げている。

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