米リセッションは来年以降も続く恐れ-有力エコノミストらが予想

1日付の米紙ニューヨーク・タイムズ に掲載された複数の有力エコノミストの予想によると、1年3カ月目に 突入した米国のリセッションは2010年、またはそれ以降も続く可能性が 高い。

同紙に分析が掲載されたエコノミスト11人の中で、ハーバード大学 の金融史の専門家、ニアル・ファーガソン氏は「2年連続のマイナス成 長は容易に想像できる」とし、「その後さらに2年間、低調に推移するこ とも否定できない」と説明した。

米商務省が2月27日発表した08年第4四半期(10-12月)の実質 国内総生産(GDP)は前期比年率6.2%減と、アナリスト予想以上の 減少幅となり、1982年以来で最大のマイナスを記録した。米経済の約7 割を占める個人消費も約30年で最大の落ち込みだった。

モルガン・スタンレー・アジアのスティーブン・ローチ会長は、今 年に「成長の気配」が出てくるとしても、消費者の低調な財務状況のた めに「偽りの兆しになる可能性が高い」と指摘。10年後半または11年 前半まで景気拡大は始まらないと予想する。

一方、米金融情報誌グランツ・インタレスト・レート・オブザーバ ーのエディター、ジェームズ・グラント氏は、住宅価格などの値下がり を受け、経済は再び成長に向かうとみている。

ただ、景気が回復しても、勢いに欠けるというのが多くのエコノミ ストの見方だ。ニューヨーク大学スターン経営大学院のヌリエル・ルー ビニ教授はリセッションが計3年続く可能性があると分析。今回の景気 低迷が、成長に向かう典型的な「U」字型をたどるのではなく、「恐慌に 近い、より悪性のL字型に転じること」もあり得ると指摘している。

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