債券は軟調か、米長期金利3%台-10年入札に向けた売りも(2)

債券相場は軟調(利回りは上昇) な展開が見込まれる。前週末の米国債市場では長期金利が終値ベース で約3カ月ぶりに3%台に乗せており、円債相場の上値を抑える要因 となりそうだ。あすの10年利付国債(3月債)の入札に向けた売り も相場の圧迫要因となる見通し。

三菱UFJ証券の石井純チーフ債券ストラテジストは、長期金利 について、「先週末の米債安への警戒感を背景とした売りと、景気悪 化や株価底割れ懸念を背景とした安全資産逃避の買いが交錯する。あ すの10年債入札に備えたヘッジ売りが優勢になる場面では強含み」 とみている。

東京先物市場の中心限月3月物は、前週末の通常取引終値139円 50銭付近で始まり、日中ベースでは139円30銭から139円70銭程 度で推移すると予想されている。2月27日のロンドン市場で3月物 は、東京終値に比べて19銭高い139円69銭で引けた。

あす3日に10年債入札が実施される。前週末の入札前取引では

1.30%付近で推移しており、表面利率(クーポン)は、前回債と同じ

1.3%となる見通し。発行額は前回債と同額の1兆9000億程度。新光 証券の三浦哲也チーフ債券ストラテジストは「今月は国債大量償還が あるので普通に考えると大丈夫だろうが、イベント通過までは売られ る可能性がある」と述べた。

みずほインベスターズ証券の井上明彦マーケットアナリストは、 きょうの債券市場について、「年限別でもっとも需給面に不安の残る 10年債入札を控え、イールドカーブ(利回り曲線)調整中心の取引が 続く」とみている。

前週末27日の米国債相場は4日続落し、米10年債利回りは3bp 高い3.02%程度で終了した。3%台で終えたのは昨年11月下旬以来 およそ3カ月ぶりで、円債市場で売り材料として意識されそうだ。一 方、27日の米株相場は3日続落し、S&P500種株価指数は1996年 以来の安値となっており、国内株価が下がると円債の下支えとなる。

27日の先物相場は軟調だった。前日の米国債市場では需給懸念を 背景に長期金利が3%台まで上昇したことに加え、午後に株式相場が 堅調に推移したことが売り材料となった。先物3月物は14銭安い139 円50銭で終了。3月物の日中売買高は1兆6116億円となり、前日の 3兆2503億から半減した。

10年債利回りは1.2%台後半中心か

現物債市場で新発10年物の298回債利回りは、前週末終値

1.27%をやや上回って始まり、日中ベースでは1.2%台後半を中心と する取引が見込まれる。10年債入札に向けた売りが増えると、2営業 日ぶりに1.3%台に上昇する可能性がある。

日本相互証券によると、27日の現物債市場で新発10年物の298 回債利回りは、前日比1.5ベーシスポイント(bp)高い1.28%で取引 を開始した。しばらく1.275-1.28%で推移したが、午後2時半過ぎ に横ばいの1.265%に戻した。結局は0.5bp高い1.27%で終了した。

一方、10年物国債の298回債利回りは、東京時間の前週末午後 3時時点で、大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証 券、三菱UFJ証券各社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価 格(BBYF)によると1.27%だった。

--共同取材:池田祐美 Editor:Tetsuzo Ushiroyama, Saburo Funabiki

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