FRB当局者は「出口戦略」を検討中、リセッション終息後にらむ

信用市場の支援と景気再生を目指 した米連邦準備制度理事会(FRB)の対策は、インフレを誘発し、今 回の危機の終息後、早急に解決する必要のある諸問題を悪化させる長期 的なリスクを突きつけていると、米金融当局者らは指摘している。

フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は27日にニューヨークで 講演し、米金融当局が政策金利をゼロ近辺に引き下げFRBの資産を2 倍強の1兆9000億ドルに膨張させたことに関連し、当局は「出口戦 略」を立案して着実に融資を減らしていけるようにすべきだとの見解を 示した。同総裁はエコノミストやほかの地区連銀総裁5人が出席した会 合で発言した。

FRBはすでにバランスシートを拡大する非常手段を行使してい ることに議会から批判を受けている。プロッサー総裁は、再び経済が拡 大し始めても低金利と信用緩和を維持するよう政治的な圧力が掛かる恐 れがあると述べ、FRBが時宜を得た形で緩和策を解除して物価安定を 維持する中銀の役割を果たすことができなければ、インフレの高進を招 きかねないと警告した。

同会合に出席したボストン連銀のローゼングレン総裁は、米経済 が「今年前半に著しく縮小する」との見方を示した。ただ同総裁とプロ ッサー総裁は、今年7-12月(下期)中には経済成長が再開すると予 測し、今回の危機で供給した流動性がインフレを誘発しないよう、利上 げとバランスシートの縮小を開始する必要が出てくるだろうとの見解を 示した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE