NTT東西:光の獲得減速、2000万目標困難に-来期の計画申請(2)

通信国内最大手NTTは、固定部 門を手がけるNTT東日本、西日本の来期(2010年3月期)事業計画 の認可を総務省に申請した。将来の収益源とする光ファイバーサービス は、来期末の顧客獲得見込みが1377万件。景気後退もあり、その1年 後の11年3月末の目標としてきた2000万件到達は困難になってきた。

来期の営業利益見込みは今期予想と同じ450億円。営業利益は、 固定電話契約の減少に加え、光の顧客獲得のための販促負担や投資増を 背景に、03年度の1730億円をピークに減少。今期(09年3月期)予 想の450億円も前期実績比24%減ながら、来期には光事業の採算向上 などで歯止めが掛かると見ている。

設備投資計画8650億円や、期中の光の獲得目標250万件も今期と 同数。ただ、今回発表に合わせ、今期の光の獲得予想を30万件、設備 投資額を50億円、従来から下方修正した結果、いずれも横ばいとなっ た。

NTTは04年秋に、11年3月末に光の顧客数を3000万件とする 目標を掲げたが普及が進まず、07年秋に2000万件へと大幅下方修正 していた。27日会見したNTT東の江部努社長は、「景気動向が不透 明」なこともあり11年3月末の2000万件達成には「相当飛び跳ねな いと届かない。困難だ」と語った。

06年の政府・与党による通信業界の改革論議では、当時NTTが 掲げていた3000万件目標を根拠に、自民党がブロードバンド(高速大 容量通信)浸透を図るうえで達成の可否を見守るべきだと主張。NTT 持ち株会社廃止などを視野に入れた再編論議が10年以降に先送りされ た経緯がある。

打開策の一環としてNTT東は27日、ケーブルテレビ山形(本社 山形市、CATVY)と協力することで合意したと発表。江部社長は会 見で、「テレビをトリガー(引き金)にして、光の顧客獲得が期待でき る」と語るとともに、CATVYが東北地域のケーブルテレビ連合の代 表会社であることから今後、山形以外でも光の売り込みを図る意向を示 した。

NTT株価の終値は、前日比130円(3.2%)高の4250円。

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