米バークシャーの08年決算、バフェット氏の尺度では過去最悪か

【記者:Erik Holm】

2月27日(ブルームバーグ): 米投資・保険会社バークシャー・ ハサウェイの2008年決算は、資産家ウォーレン・バフェット氏が株主 向け年次書簡の最初のページに例年引用する評価尺度を基にすると、同 氏が経営権を握った1965年以降で最悪となる可能性がある。

フォックス・ピット・ケルトン・コクラン・キャロニア・ウォー ラーのアナリスト、ゲーリー・ランサム氏によると、バークシャーの株 式ポートフォリオの損失や株式市場に連動するデリバティブ(金融派生 商品)投資の評価損が響き、バークシャーの1株当たり純資産は8.5% 減ったもようだ。1株当たり純資産がバフェット氏の監督下で減少した のは01年(6.2%減)だけ。

バークシャーの苦戦の背景には、S&P500種株価指数のリター ンが昨年、1937年以来最悪を記録したことがある。デリバティブの評 価損計上見通しは、S&P500種の下落や株式市場のボラティリティ (変動性)上昇を反映したものとみられるが、355億ドル相当のデリバ ティブに関連した支払いは仮に必要だとしても少なくとも2019年以降 になる。

バフェット氏の株主向け年次書簡は28日公表予定で、例年通りな ら、最初の文章で純資産価値の変化が開示される見通し。バフェット氏 は本質的価値の尺度として、純資産がバークシャーの成功を見極める最 高の尺度の代わりになると見なしている。バフェット氏は本質的価値の 数値を提供していない。バークシャーは08年10-12月(第4四半 期)の決算も開示する予定。

ランサム氏の2月23日付の投資家向けリポートによると、バーク シャーの純資産は2007年までの43年間のうち37年間、S&P500種 株価指数のトータルリターンを上回る伸びを示しており、08年も同指 数を上回ったもようだ。バークシャーの独自の計算によると、同社の1 株当たり純資産はバフェット氏の監督下で07年末までに400863%増 加し、同期間のS&P500種の6840%を大きく上回った。

ただ、バークシャーの昨年11月の発表によると、08年1-10月 期にこの伸びはマイナスに転じた。バークシャーの米国ポートフォリオ (12月末時点の評価額519億ドル)の組み入れ上位20銘柄のうち19 銘柄が昨年下落した。

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