パナソニック:三洋電TOBになお時間-日米欧中で競争法手続き(2)

家電世界最大手のパナソニックは 27日、三洋電機への株式公開買い付け(TOB)は引き続き国内外で 競争法の手続きを進めていると発表した。進捗(ちょく)状況やTO B開始時期は4月下旬をめどにあらためて公表するとしている。

競争法手続きは、日本や米国、欧州、中国などで進めている。米 国では「セカンドリクエスト」と呼ばれる追加資料の請求も受けてい るという。TOBは必要な手続き終了後に「可能な限り速やかに実施 する」としている。

パナソニックは昨年12月に、三洋電をTOBで子会社化すると発 表。充電池や太陽電池など成長分野を取り込み、電池などで1000億円 規模の投資も検討するとしていた。しかし、上野山実最高財務責任者 (CFO)は2月の第3四半期決算会見で、TOBは「競争法のクリ アランスが終わらないとかけられない」と述べ、独占禁止法の手続き が遅れていることを明らかにしていた。

みずほインベスターズ証券調査部の倉橋延巨アナリストは、「リ チウムイオン電池の中には、2社で高いシェアを持つものもあるだろ う」と述べ、両社がともに強みを持つ充電池の分野で、競争法当局の 審査が行われている可能性があるとの見方を示した。

マッコーリー証券のアナリスト、デービッド・ギブソン氏による と、世界の二次電池市場(昨年11月初め時点)で三洋電は最大手、パ ナソニックは5位。両社の合計シェアは30%で、2位のサムスンSD Iの18%を大きく引き離しているという。

倉橋氏はまた、パナソニックが選択と集中を進める中、TOBが 遅れれば遅れるほど「シナジーを追求する取り組みも遅れる」と懸念 を示し、中期的に景気回復時にスタートダッシュを早く切るためにも、 「三洋電の子会社化を踏まえた構造改革に早期に取り組むことが望ま しい」と述べた。

パナソニックの株価終値は前日比16円(1.4%)高の1154円。

-- Editors:Kenzo Taniai, Takeshi Awaji

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