中部商取理事長:金上場で石油依存から脱却、板寄せで差別化図る

中部大阪商品取引所は今秋までに 金の上場を果たすことで石油市場に依存した体質から脱却するととも に、板寄せ(単一約定値段方式)取引による個人投資家の獲得で生き 残りを模索する。木村文彦理事長が27日、ブルームバーグ・ニュース の電話インタビューに答えた。

26日の理事会で金の上場準備委員会を設置したが: 「現在の石油市場に依存した片肺飛行の状況を脱するため新商品が必 要。勧誘規制が強化される中では投資家になじみがあることが大事で、 産業インフラとしての機能も果たしている金の上場を目指す」

「できるだけ早く上場を申請して今秋には実現したい。東京工業品取 引所の金と差別化を図るため板寄せ取引とし、取引単位を下げること で証拠金も安く提供する」

商品見直しなど取引活性化の方策は: 「アルミニウムやゴム(TSR20)など流動性の薄い市場は、商品取 引員がカバーするのが大変な上、価格が振れやすいとの問題もある。 商品の選択と集中のために断腸(だんちょう)の思いでいったん休止 を決めた」

「コメをはじめLPG、A重油、石炭、天候デリバティブの上場は、 これだけ流動性が低くなっている現状では難しい。まずは金の早期上 場を果たすのが先決であり、この取引がブレイクするのを期待する」

「取引仕法については板寄せで差別化する。板寄せとザラバ(複数約 定値段方式)取引のどちらがよいというわけでないが、プロのスピー ドについていけない個人投資家中心に板寄せのフアンは多い」

他の商品取引所との合併の考えは: 「取引員が疲弊している状況はよく認識しているが、いまは有力商品 である金の上場に尽力しており、再編については頭に入れていながら も考える暇がないのが本音。今年度は2年続けて最終赤字となる上、 来年度以降も赤字を覚悟せざるを得ないが、当面は過去の蓄積でしの いでいく考えだ」

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